天平のサザエかき揚丼
元日から2日にかけて
房総半島をぐるりと車で一周してみました。
内房から南下して館山まで行き、
元日の夜は館山の相浜にある素敵な宿に泊まり
翌日は千倉〜鴨川を抜けて外房を上がってきます。
宿で美味しい朝ご飯を頂いた後は
宿の近くにある安房神社へ初詣。
それから海沿いを北上していくうちにお腹が空いてきました。
今回はラーメンの食べ歩きに来たわけではないので
こっちに来なければなかなか味わえないものを、と
勝浦にある「天平」へ久々に行ってみました。
天平と書いて「てんぺい」と読みます。
地元で水揚げされた美味しい魚と
地元の蔵元で作られた美味しい地酒が楽しめるお店です。
この店は路地裏にひっそりと立っています。
カウンター数席と小上がりが少々という
とっても小さなお店です。
(2階にも席があるかも知れませんが、
行ったことがないので分かりません)
明るくて朗らかな人柄の女将さんと
寡黙な職人気質のご主人が迎えてくれます。
小料理屋のような夜の雰囲気の店ですが
お昼ご飯もやっているのが嬉しいです。
地元の港の入札もやっているお店ですので
新鮮な魚介類は何を食べても外れがありません。
しかし、ここに来てのお薦めはやはり郷土料理。
「なめろう」や「まご茶」などは定番ですし
房総といえばやはり「さんが焼」でしょう。
なめろう同様、その日によって材料は変わりますが
アジやイサキ、他の魚の身を叩いて、
ネギや味噌、ショウガ、紫蘇を加えたものを
(この段階で生食するのがなめろうですね)
帆立や鮑の貝殻に入れて目の前で焼き上げます。
とても優くて、ほっとする味わいです。
房総出身ではありませんが、どこか懐かしい。
そして天平といえばやはり
「サザエかき揚丼」を食さないわけにはいきません。
地物のサザエを使ったかき揚げは
分厚くてすごい大きさです。
つやつやした千葉産コシヒカリの上に
このかき揚げがドカンと乗ります。
かかっているタレもちょっと甘めで
かき揚げの油と一緒にご飯にかかっていて
結構なボリュームなのに、スルスル入ってしまい
ご飯が足りなく感じるくらいです。
なめろうやさんが焼を食べた後の締めに食べる
地物サザエを使った「サザエかき揚丼」。
こりゃもうたまんない味わいでございます。
一杯2,000円というお値段も納得です。
すべての物で外れのないお店「天平」。
自信を持ってお薦め、です。
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