2006/01/02

天平のサザエかき揚丼

日から2日にかけて
房総半島をぐるりと車で一周してみました。
内房から南下して館山まで行き、
元日の夜は館山の相浜にある素敵な宿に泊まり
翌日は千倉〜鴨川を抜けて外房を上がってきます。

宿で美味しい朝ご飯を頂いた後は
宿の近くにある安房神社へ初詣。
それから海沿いを北上していくうちにお腹が空いてきました。
今回はラーメンの食べ歩きに来たわけではないので
こっちに来なければなかなか味わえないものを、と
勝浦にある「天平」へ久々に行ってみました。
天平と書いて「てんぺい」と読みます。
地元で水揚げされた美味しい魚と
地元の蔵元で作られた美味しい地酒が楽しめるお店です。

tenpei1この店は路地裏にひっそりと立っています。
カウンター数席と小上がりが少々という
とっても小さなお店です。
(2階にも席があるかも知れませんが、
行ったことがないので分かりません)
明るくて朗らかな人柄の女将さんと
寡黙な職人気質のご主人が迎えてくれます。
小料理屋のような夜の雰囲気の店ですが
お昼ご飯もやっているのが嬉しいです。

地元の港の入札もやっているお店ですので
新鮮な魚介類は何を食べても外れがありません。
tenpei3しかし、ここに来てのお薦めはやはり郷土料理。
「なめろう」や「まご茶」などは定番ですし
房総といえばやはり「さんが焼」でしょう。
なめろう同様、その日によって材料は変わりますが
アジやイサキ、他の魚の身を叩いて、
ネギや味噌、ショウガ、紫蘇を加えたものを
(この段階で生食するのがなめろうですね)
帆立や鮑の貝殻に入れて目の前で焼き上げます。
とても優くて、ほっとする味わいです。
房総出身ではありませんが、どこか懐かしい。

tenpei2そして天平といえばやはり
「サザエかき揚丼」を食さないわけにはいきません。
地物のサザエを使ったかき揚げは
分厚くてすごい大きさです。
つやつやした千葉産コシヒカリの上に
このかき揚げがドカンと乗ります。
かかっているタレもちょっと甘めで
かき揚げの油と一緒にご飯にかかっていて
結構なボリュームなのに、スルスル入ってしまい
ご飯が足りなく感じるくらいです。

なめろうやさんが焼を食べた後の締めに食べる
地物サザエを使った「サザエかき揚丼」。
こりゃもうたまんない味わいでございます。
一杯2,000円というお値段も納得です。
すべての物で外れのないお店「天平」。
自信を持ってお薦め、です。

【天平HP】

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2005/09/26

馬場本店の最上白味醂

醂を飲んだことがありますか?
しかも甘くて美味しい、お酒のような
最高の味醂を飲んだことがありますか?
和食や蕎麦の世界では知る人ぞ知る最高級味醂。
佐原の老舗蔵元「馬場本店」さんが作っている
「最上白味醂」がその味醂です。
縁があってこの馬場本店さんにお邪魔して
杜氏さんの説明を受けながら
味醂作りを見せて頂くことが出来ました。
ちょっとした大人の社会科見学です。

mirin2水郷佐原の町で創業数百年
という歴史を誇る老舗、馬場本店。
この「最上白味醂」は江戸時代後期から生産を始めていて
その当時のままの手作り製法を貫いている味醂です。
古い酒蔵の中には大きな味醂用のタンクが並んでいます。
もち米を蒸して麹米と混ぜ合わせて
冬場に毎日炭火を焚いて温度を一定にして
作っていく、非常に手間のかかる味醂。
今時こんな面倒な作り方をしているところはないですよ、と
自嘲気味にお話してくれた杜氏さんですが
同時にその作り方に誇りを持っているようでもありました。
そしてその味醂にも愛情をお持ちに感じました。

ちなみに工場は事前に連絡をすれば
一般の方でも見学が出来るそうです。
味醂だけではなく酒造りの工程も学べますし
江戸時代に使われていた本物の道具なども展示されていました。
普段偉そうに塾で日本史を教えてたりする私ですが
「唐箕」(米のもみがらなどを取る道具)の実物は
ここで生まれて初めて拝見いたしました。

mirin見学を終えてこの最上白味醂を買って帰って
いわゆる通常市販されている味醂と較べてみました。
ショットグラスに入れてなめてみます。
ツンとして非常に飲みづらい通常の味醂。
舐めるのがやっと、といった感じです。
それに対してまろやかな自然な甘味と
濃厚な深いコクを持った最上白味醂。
非常にすっきりとした蒸留酒のような
本当に飲めてしまうから驚きです。
色々なタレに使うのはもちろんですが
梅を漬け込んで梅酒を作ったりも出来ますし、
照り焼きなんかにしても美味しそうです。

ラーメンのカエシに使ってみたり、味噌ダレに入れてみたり
あるいはチャーシューに塗って照り焼きにしたり…。
すぐラーメンに使おうと考えるのはよくない癖ですね(^^;

【馬場本店HP】

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2005/09/10

選挙に行こう!

日は衆議院議員選挙の投票日です。
ラーメンに関する話題を扱うHPで、ブログなわけですから
政治的な話題についてはあまり触れるつもりはないのですけど
明日の選挙にはぜひ行って一票を投じて欲しいなと思います。

というのも、非常に個人的な話になるのですけれど
今から10数年前に知人の選挙を手伝った事があったんですね。
政見チラシのデザインをやったり、挨拶回りしたり
ポスター張ったり、街頭演説をサポートしたり。
いわゆる保守的な古い政治と、新しい革新的な政治の闘いで
昔ながらの選挙スタイルに対し、手作り選挙でぶつかりました。
結果僅差で敗れてしまって悔しい思いをしたのですが
その時思ったのは、もうちょっと投票率が高ければ、ということ。
なぜこんなにも無関心な人が多いのだろう、ということ。
いわゆる無党派層と呼ばれる人たちがもっと足を運んでくれたら
結果も分からなかったなぁと今でも思います。

しかし、その選挙を手伝うまでは
別に私もさほどそうは思わなかったんですよね。
極論を言うならば雨降ってたら投票行かない、みたいな。
そのくらいの意識でしかありませんでした。
しかし実際に選挙をやる側に立ってみると
一人でも多くの人に投票して判断して貰いたい
そんな風に思うようになりました。
同時に自分も必ず投票はするようになりました。
たとえ雨が降っていても、です(^^;

さて、私の友人の議員で、NPO法人ドットジェーピー理事の松野さんが
世話役に回ってこんな動きを始めているようです。
一度HPなんかも覗いてあげてください。

これから家の前に小泉さんが演説しに来るらしいんだわ(^^;
すごい人出なんだろうなぁ…。

【YES!PROJECT】

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2005/09/06

90%

う1ヶ月経ってるからいいか、そろそろ公表しても。
って、そんな大げさな話しでもないんですけど(^^;

私、タバコをやめました。
20歳で吸い始めて、1日40本ペースの
立派なヘビースモーカーでしたが、
先月からキッパリやめました。
1ヶ月経ってますが、全く吸いたくないですし
我慢してるって感覚も皆無です。
非常にすっきりとタバコとおさらばいたしました。
これ、断言してもいいですけれど
私、もう一生吸わないですね。絶対に。

でもですね、
やめるつもりなんてこれっぽっちもなかったんですよね。
タバコが一箱3,000円になっても吸ってやるぞと。
駅前で2,000円握りしめてでも吸ってやるぞと。
ハイジャックはしなくても機内では吸ってやるぞと。
非合法になっても隠れて吸ってやるぞと。
煙草取締法違反で逮捕されても反省しないぞと。
出所したらまた吸って捕まってやるぞと。
私、そんな風に思ってたわけです。
喫煙者を目の敵にしている今の世の中に対して
真っ正面から反抗してやろうと思っておりました。

しかし、私タバコやめました。
たまたま、たまたまなんですよね。
本屋さんで見かけた一冊の本の帯に
こんな挑戦的な文句が並んでいたわけです。

「読むだけで絶対やめられる」
「成功率90%の禁煙本」

ksはぁ?
ざけんじゃね〜ぞ、おら、
何が読むだけでやめられるだ、あ?
90%?絶対?ほ〜、上等じゃね〜か、
読ませてみやがれ、その成功率を下げちゃるわいっ!

…で、読み終わった時にはもう吸っていなかったと。
まんまとしてやられた、って感じです(笑)
いや、もう見事に吸いたくない。
なんで吸ってたのか分からない。
私が喫煙者だったなんて嘘でしょ?
そのくらいの威力がありました。

ま、その仕掛けというか、やめさせるプロセスというか
非常に良くできている作りなんですよね、この本。
心理学的にというか、心療内科的というか、洗脳的というか
ま、だからセラピーなんでしょうけども。
そのからくりも読んでいてよく分かるのですけど
別に本にいちゃもんをつけることが目的なのではなく
タバコを止めることが目的であるならば
素直に受け入れられる本になっていると思います。

よく聞くと、その本はその世界では有名な本で
世界中でもベストセラーになっている本なのだとか。
現にすでに私より遙か昔にこの本に出逢って
タバコを止めたって人が私の周りにも2人おりました。
何でそん時に私に教えないかなぁ〜。
ま、1箱3,000円になっても吸うと宣言してた男に
こんな本は薦めないか、フツー(^^;

ま、そんな斜に構えていた私が見事に止めたわけですから
これはもうお見事という他ありません。
ま、私が非常に単純だ、という説もありますけど(^^;
CWでもお馴染みの、カメラマンY氏にも読ませたら
(このブログの私のプロフ写真を撮影してくれたのも彼です)
彼も読み終わった瞬間に止めました。
仲のいいおねーちゃんは挫折してるんで
私の周りでは成功率66%。
止めようと思っている人も思ってない人も
騙されたと思ってぜひチャレンジしてみて下さい。
多分90%の仲間入りですよ(笑)

【Amazon.co.jp】禁煙セラピー
【アレン・カー公式HP】

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2005/08/19

大戸屋でつけ麺

戸屋ってありますね。
ファミレス?定食屋?カテゴリは何になるのでしょうか。
いずれにしても、関東近郊で150店舗を抱える一大チェーンで
千葉県内にも千葉、鎌取、村上、船橋北口、船橋南口、南船橋
津田沼、本八幡、行徳、柏、松戸と11店舗を展開しています。
数年前はOLなどの間でもブームになったお店ですし
一度は行ったことがある方がほとんどではないでしょうか?

私は最近の大戸屋のイメージはよく掴めなくて、
学生時代によく通った大戸屋食堂のイメージが強いのです。
昭和33年に池袋の路地裏に出来たという一軒の小さな食堂は
オープン当初は全品50円という値段だったとか。
私が通っていたのは今から17〜8年前、昭和の終わり頃のことですが
とにかく一品が安かった。それを組み合わせて自分なりのメニューを作る。
まぁ、いわゆる定食屋、食堂ですよね。
貧乏学生が池袋で飯を食う、という時には
無くてはならぬ存在が大戸屋でした。
よく「トンカツ」と「ごはん」を食べてましたっけ。

ここ最近はすっかりご無沙汰してしまっていた大戸屋。
本当に久しぶりに足を運んでみました。
もちろん「トンカツ」「ごはん」を注文。
今は「ロースとんかつ定食」(682円)になっていました。
トンカツに野菜、ご飯、味噌汁でこの価格。相変わらず安いです。
ナチュラルポークを使い、無添加ソースがかかっています。
随分と出世したというか、偉そうなメニューになっていました。

以前に比べてメニューが格段に増えていたように思います。
当時もあったのかどうか分かりませんが
「つけ麺」なんてものもありました。
ohtoyam夏らしく「冷し胡麻つけ麺」という一品。
8月いっぱいの限定メニューで、
値段は単品で300円程度だったと思います。
具は乗っていませんので、基本的に別の一品料理と
合わせて楽しむというシステムは食堂ならでは。
ちなみに大戸屋おすすめの組み合わせは
「茄子のにんにく醤油炒め」との組み合わせでした。
私はトンカツなんかも食べてますので、無論単品で(^^;

麺は割とモチモチした食感の麺で、茹で時間は長いです。
しかし茹で伸びしていないというか、悪くない食感です。
しっかりと冷水で締めてあって麺は冷たいです。
つけダレは要するに担担麺的な味わいなのですが
酸味も程良くてさっぱりと楽しめました。

学生時代に思いを馳せながら食べるつけ麺。
ラーメンに全く興味のなかった学生時代に
つけ麺と聞いたら東銀座にあった「つけ麺大王」しか知らなかった私。
久方ぶりに訪れた大戸屋で食べたつけ麺は
色々なことを思い出させてくれ、楽しませてくれました。

【大戸屋ごはん処HP】

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2005/08/10

Oreajiの冷製パスタ

ーメンお休み期間ということで
ラーメン以外のモノを食べることが多くなるのですが
だからって別にパスタを食べることもないわけで(^^;
しかし、なんだかパスタ率が高くなるこの時期です。
ラーメンのブログではありますが、今日はパスタネタで。

海浜幕張のベイタウンにマンションがある関係で
この界隈の食事処はほとんど制覇していますが
中でも一番のお気に入りがイタリアン「Oreaji」です。
ベイタウン内に1軒(打瀬店)とカルフール近くに1軒(ひび野店)。
海浜幕張エリアだけで2軒あります。
吹き抜けがあってオープンキッチンになっている打瀬店と
大きなピザ釜がドーンと構えているひび野店。
TPOに応じて使い分けたりしていますが、
どちらもプレフィックスで3,000円程度で
前菜、メイン、パスタ、デザートをコースで楽しめます。

ラーメン屋さんに限らず、こういうイタリアンの店でも
夏はやはり冷製のパスタがメニューに並びます。
oreajimこの日私が選んだ冷製パスタは
白ネギとバルサミコを使った冷製パスタ。
これが非常に出来がよかったです。
ニンニクと揚げネギが入ったソースには
たっぷりのバルサミコが使われています。
鶏肉、キノコ類、白ネギが旨く使われていて
コクがあるのに後味さっぱり、非常に美味しかった。
お皿から何からキッチリと冷やしてあるのも
ていねいな仕事ぶりを感じさせます。

若い女の子を連れていけば間違いなく喜ばれますが
大人同士で行っても、男同士で行っても
仲間うち数名で行っても、非常に使える店です。
個人的には雰囲気なども含めて打瀬店が好きですが
ひび野店も洗練された接客が心地よい佳店です。
時折ジャズなどのライブも開かれたりしてますし
イタリアン&音楽好きの方にはオススメ、です。

【Oreajiひび野店紹介HP】

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