2006/04/11

マァサン堂の背脂

我駅東口に新店が出来ました。
「ラーメンマァサン堂」という名前だということで
なぜかレトロな雰囲気のお店かなぁと思ったりしました。
(マルベル堂とかからの連想かも知れません(^^;)
しかし、行ってみて驚いた。むちゃくちゃ今風です(^^;
厳密に言うとちょっと前の表参道風というか?
黒と銀を基調にした店の外観はモノトーンな感じで
幟が立っていなければ多分ラーメン屋さんとは気付かないでしょう。
いや、そもそも何屋かが推測不可能な外観です。
もちろん近くに行くとその壁に「ラーメンマァサン堂」とあり
暖簾もかかっているので、ラーメン屋さんと分かります。

入口の部分がテラス席のようになっていて
外でもラーメンを楽しめるようになっています。
店内は外とは打って変わって暖色系の雰囲気。
しかし椅子やテーブルなどはデザイン家具調で
こじゃれて無難な感じにまとめてあります。
店の暖簾や、キャップ、メニューには
この店のロゴマークが記されています。
アドビイラストレーター大活躍、って感じのポップさです(^^;

さて、実食した方のほとんどがおっしゃる感想。
「価格設定のバランスが…」ということ。
この店お薦めの一杯が「マァサン堂味噌麺」なのですが
これが850円します。
まぁ、その店が薦めるメニューが高いってのは
よくある話しではあるのですけれど
そういう場合は追加トッピングなどが乗った
バリエーションメニューであることが多いんです。
しかしこの味噌ラーメンはそのまんま、デフォで850円。
そうかと思えば「郷愁漂う中華そば」というメニューは
570円なのです(^^;
なかなか面白い価格設定ではあります。

この店の4種類のメニューのうち
お店お薦めの「マァサン堂味噌麺」と
「炊き出しとんこつ麺」という2種を食べました。
スープや具材などは特筆すべき点はあまり見られず
ぶっちゃけ850円とか750円とかは高いんじゃね?
そんなラーメンではありました。

Msdしかしこの両方のラーメンで特徴的なのは
スープの上にたっぷり浮いた背脂です。
いわゆる背脂チャッチャのように
網でチャッチャと振った背脂ではなく
もっと固体固体した、プルプルした食感の
しっかりした背脂がゴロゴロ入っているのです。
これは好き嫌いが分かれるとは思いますが
個人的にはなかなか面白いなぁと思いました。
そしてそれは味噌よりも豚骨の方に感じました。
割と軽めのボディを持ったスープベースに
この大量のゴロゴロ背脂が組み合わされることで
そこそこの濃度と面白い食感を演出してくれます。
このパッケージはあまり他では見ないモノだと思います。

まぁ、だとしても750円は高いかなぁ。
せめてあと100円安ければ推しますけど。
この蘇我という町にしては前衛的な外観に
挑戦的な価格設定がどこまで通用するか。
素人さんには積極的にお薦めはしませんけれど
千葉のラーメン好きの皆さんにとっては
一度は行っても面白い店かとは思います。

【マァサン堂@蘇我 レポ】

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2006/03/11

一番軒の自家製麺

我駅の西口に古くからあるお店「一番軒」。
正直HPのユーザの方に教えていただくまで知りませんでした。
そもそも蘇我の西口ってまず行かないんですよね。
かつては川崎製鉄(現JFE)の城下町だった蘇我ですが
特にこの西口は川鉄に面した玄関口なので
まず用が無ければ行くことがないエリアだったのです。
それが最近になって工場の敷地を市に明け渡し
「ハーバーシティ蘇我」として生まれ変わり、
イトーヨーカドーや島忠、映画館やスタジアムが出来て
これまで殺風景だった蘇我駅西口も綺麗に整備されて
このハーバーシティへの玄関口に生まれ変わりました。

ichibanこの「一番軒」というお店は、
何十年もやっている地元の中華屋さんと
ご紹介いただいたお店でしたが
見た感じ随分と綺麗な雰囲気になっていて
おそらく最近改装したのではないかと思います。
看板には「自家製めん」の文字が誇らしげに書かれ、
その横には蘇我に出来たスタジアムを本拠とする
「JEFユナイテッド市原千葉」の球団旗やユニフォーム、
ポスターなどが飾られています。
これは柏のレイソルロードに軒を連ねる
飲食店などの雰囲気によく似ています。

お薦めいただいたメニューは「支那そば」。
このお店には「しょうゆラーメン」というメニューもありますが
そちらは野菜などが炒められた具が乗っているタイプのモノで
いわゆるオーソドックスなラーメンはこちらの「支那そば」のようです。
メニューの端には看板同様に自家製麺と書かれています。
実際に作っている写真などもメニューに載っていて
その麺の出来映えに期待が高まります。

ichibanm出てきた「支那そば」は
確かにオーソドックスなビジュアル。
鶏ガラ、豚骨ベースのシンプルなスープは
大きな丼いっぱいにたっぷり入っています。
そこにチャーシューやノリ、メンマなどが乗ります。
半熟味玉が最初から乗ってくるのも嬉しいです。
そして問題の自家製麺はしっかりした食感を持ち
小麦の香りと味がする細い縮れ麺でした。
茹で伸びを抑えるラーメン専用の小麦粉として知られる
日清製粉の「麺遊記」という粉を使用しているそうで、
確かに熱々のスープに入っていても茹で伸びを感じず
食べていても食感の変化がさほどない麺でした。

今回は細麺でしたが、太麺もあるのだそうです。
注文時に言えば選択も可能なのだとか。
麺帯が同じかどうかは分かりませんが
こういう食感の麺なら太麺も美味しそうです。
味噌ラーメンや担担麺などを太麺で食べてみたい。
そう思わせる出来映えの自家製麺でした。
もちろん中華屋さんですので一品メニューも充実。
餃子の皮も自家製の皮でした。
家族連れで普段使いが出来そうなお店でもあります。

【一番軒@蘇我レポ】

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2006/02/27

やま田のドラゴンラーメン

dragonk戦区の末広街道沿いに
新しいラーメン店がオープンしていました。
黄色いテント屋根に「らあ麺やま田」の文字。
そしてそこには「ドラゴンラーメン本舗」とも。
なかなかインパクトのあるネーミングと看板。
期待感いっぱいでお店に入ってみました。

L字型のカウンターとテーブル席がある店内。
壁に貼られたメニューを見てみると
店名同様に「ドラゴンラーメン」が看板メニューのようです。
並が600円で中と大がそれぞれ100円増しで、
他のメニューを見てもすべて3サイズあるようです。
何がドラゴンなのかの説明はないのですが
「旨唐ゴマ醤油」との文字は書かれています。
「旨辛」ではなく「旨唐」なのは、
おそらく「唐辛子」とかけているのでしょう。

厨房に目をやると、中華鍋にモヤシなどの野菜を入れ
器用にその鍋を威勢良く振っています。
そこにスープを入れてモヤシと一緒に焼いている
いわゆるオーソドックスな札幌ラーメンの作り方です。
この中華鍋を振る音というのは、食欲がそそられる音の
最上位にくるのではないかと個人的には思います。

dragonそして出てきたラーメン。
スープの色は確かにゴマ醤油といった感じ。
鶏ガラゲンコツベースの軽めのスープに
練りゴマと辣油をちょろっと混ぜたような
あっさりしつつもしっかりした旨味を持っています。
中華鍋で熱が入ったスープは熱々で
ゴマのざらつき感と風味が香ばしく、
適度な辛さもあって、確かに旨唐といったバランス。

麺は平打ちの中太麺でモチモチした食感の麺。
具はチャーシュー2、半熟味玉半個、白髪ネギ、コーン、海苔、
そして炒められたモヤシやニラなど野菜が乗ります。
このコーンが乗ってくるあたりも札幌ラーメン的ですね。
また白髪ネギの上には輪切りの唐辛子が振ってあって
時々麺やスープと一緒に口の中に入ってくるので
適度な辛さを直接味わうことが出来ます。

担担麺とも違うゴマベースの辛いラーメン。
ドラゴンラーメンという名前から想像する
激辛ラーメンではありませんが
あまり他ではお目にかかれない
オリジナルな一杯に出会うことが出来ます。

【らあ麺やま田@本千葉レポ】

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2006/02/03

樹幸のチーズ味噌

気あすみが丘にある「麺家樹幸」は
私のお気に入りのお店の一つです。
元はビストロとして営業していたお店が
その雰囲気はそのままにラーメン屋さんに衣替え。
自宅の1階部分をお店にしてあるせいか
心落ち着くというか、非常に安らぐ空間です。
ご家族でやられているアットホームな雰囲気もいいです。

ご主人の中島さんはフレンチ出身ですから
ラーメン屋さんにはない技やネタなど
色々と引き出しをお持ちです。
それが見事に発揮されるのが限定ラーメン。
一見それはどうなの?といったノリのギミックでも
中島さんにかかれば実に自然に味に溶け込みます。
昨年冬のCW限定冬の陣でお願いした「冬味噌」でも
2種のスイス産チーズと味噌鍋を見事に融合させた
「ハイ!チーズ!」というメニューを創作し、
読者や常連さんから圧倒的な支持を受けました。
その限定メニューが今年に入って冬限定メニューとして
再びメニューに並ぶことになりました。

jukomiso味噌は内房木更津の「露崎味噌糀店」の手による
無添加長熟味噌をベースに3種の味噌と
スパイスなどを合わせた特製味噌ダレ。
その上に唐辛子味噌が乗って、好みで溶かして
味の変化を楽しめる仕掛けになっています。
そして丼の上に山盛りになっているのがチーズ。
チーズフォンデュでお馴染みのスイス産チーズ
グリュエールとエメンタールの2種を使っています。

丼が目の前に出てきた時、
このチーズと味噌の香りにまずやられます。
そしてこの2種のチーズが味噌スープにとろけ、
オリジナルオーダーの中太麺に絡みつきます。
そしてそこにSPF豚の挽肉が絶妙に絡んできます。
冬の味噌鍋をイメージしたという具材たちは
白菜やエノキ茸、ニラ、長ネギといった冬野菜。
これが適当な大きさに刻まれていて食べやすく
味噌味が染み込んで、時にチーズと絡み合い
いい感じでこのラーメンに馴染んでいます。

そもそも味噌とチーズが合うということは
九十九ラーメンなどでも体験済みですので
今更驚くことではないのかも知れません。
しかしこの味噌ラーメンは先達と較べても完成度が高い。
食べ始めから最後までまったく飽きることがなく
一気に食べさせる力を持っていると思います。
そしてスープもしっかり完食させてしまう。
味噌ラーメンで最後まで食べさせるラーメンって
最近お目にかかっていないように思います。

CW限定から生まれた味噌ラーメン。
同じ味噌ダレを使ったチーズなしのモノも
同時に登場しています。
味噌ダレの状態にもよるそうですが
3月いっぱいを目標に販売するそうです。
これは必食の一杯だと思います。

【関連記事】冬味噌取材ノートより
【樹幸@土気レポ】

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2006/02/01

懐かしの総豊

fusayutaka1我にある地元の人気店。
蘇我駅を越え、末広街道も淋しくなるあたりの
交差点の角にある小さなお店です。
昼にはまったく目立たないお店ですが
夜になるとたった四坪の客席が一杯になります。
時津風部屋出身の元幕下力士が営むラーメン店。
それが「ちゃんこらーめん総豊」です。

一時期、蘇我駅に程近いマンション住まいをしていたこともあり
この周辺はいわば「庭」みたいなモノでした。
その頃はまだラーメンの食べ歩きも本格的になっておらず
食べに行くとしても都内まで出掛けるのが常で
地元で混んでいる人気ラーメン店とは知りながらも
まず足を運ぶことはありませんでした。

その後千葉でラーメンの食べ歩きを始めることとなり
この店のことも気になっていたので、当然食べに行きました。
飲んだ客がざわざわしながらだらだらとラーメンを食べており
ラーメン専門店というよりも飲み屋のような印象を持ちました。
当時HPをやるつもりもなく、デジカメも持ってない頃でしたので
サクッと食べてササッと帰るだけのこと。
食べた当時のメモや写真は一切残っていませんでした。
印象としては可もなく不可もなく普通のラーメン。
そんなイメージしか残っていませんので
今更レポを書きようがありません。

ただ私が行かない店でもユーザの皆さんから
レポや写真をご提供頂けることが多く
その場合はページが構成出来るわけですが
この店に関してはそういった素材が届きませんでした。
なので、千葉拉麺通信にはこの店のレポはありません。
記憶も随分とおぼろげになっていて
いつかはまた行かなければ、と心の片隅にあった
ある意味「宿題店」だったのかもしれません。

この店の前はそれからもよく通り
時折寄ってみようかなぁと思うこともありました。
しかし、ホントいつ見ても混んでいるんですね。
外から眺めるといつも人影がいっぱいで
また今度にしよう、と思って諦める。
そんなこんなで気が付けばもう7年以上。
今回掲示板でこの店のことが話題になって
これも何かのタイミングなのだろう、と
本当に久しぶりに総豊へ足を運びました。

店内の雰囲気というか印象はおぼろげではありますが
かつての雰囲気と大差ないように思いました。
基本のメニューである「らーめん」を頼み
ラーメンが出来上がるのを待ちます。
JOLFが流れているのも、酔っぱらいがくだをまいているのも
あの時と変わらないように感じます。
この店は私がラーメン食べ歩きをした頃
あのままの雰囲気で私を迎えてくれました。
しかし、あの時と今この時は明らかに違う。
そのことに気づくのに時間はそうかかりませんでした。

この店の厨房はクローズドキッチン。
客席から厨房の様子を見ることは出来ません。
麺は平ざるなのかテボなのかも見えません。
寸胴の大きさは、火口の数はいくつなのか?
レードルはどのサイズを使ってカエシをどれだけ入れているのか。
麺箱も積まれていないので製麺所が分かりません。
ラーメンが出てくるまでにチェック出来るところがあまりなく
ただひたすら酒を飲んでいる人たちの会話に
耳を傾けているだけでした。

fusayutaka2そしてラーメンが出てきました。
割り箸は安いタイプのモノで乾燥しており
妙な割れ方をしてしまいます。
まず丼の形状が非常に気になりました。
底の浅く口の広い丼はスープをすぐ冷まし
麺が底に当たり泳ぎ辛くなってしまいます。
丼に顔を近づけ香りを嗅いでみます。
甘いカエシの香りとカツオなどの香ばしい香り。
スープの素材は鶏ガラとゲンコツがメインでしょう。
一昔前に流行ったいわゆる「ゲンコツスープ」と
ベクトルはほぼ同じのラーメンと言っていい。
そこにおそらくカエシで和ダシを加えています。
節系の香りとうま味がぐいぐいと攻めてきます。
背脂も程良い甘さがあってバランスもいいです。
背脂は量を好みで増減可能のようです。
敢えていえば、少しカエシと和ダシが多いでしょうか。
おそらく飲んだ客を意識しての塩梅なのでしょうが
素面の私には、結構塩っぱく感じてしまいました。

縮れてツルツルシコシコした食感の麺は
麺単体で味と食感を確認してみても
歯切れもよく、いい感じの麺です。
半個ついている味玉は美味でしたが
トッピングの味玉は半熟と書かれていたので
またこれとは別に仕込んでいるのでしょう。
いわゆる「ふえるワカメ」が乗っていますが
このワカメの量は少し多いかなと思います。
チャーシューはバラ肉を使用していて
ほのかな甘さが残るいいチャーシューです。
全体としてはコストパフォーマンスもよく
人気なのもうなづける一杯だったと思います。
来て良かった、そう思わせるラーメンでした。

私ラーメン食べ歩きを始めたあの頃と
変わらぬ雰囲気で迎えてくれた総豊。
しかしその私自身があの頃と変わってしまっていました。
クローズドキッチンであることで厨房の様子が見えず
寸胴やレードル、麺箱をチェック出来ない。
そんなことはあの頃ちっとも思わなかった。
割り箸や丼なんかも別に気にしませんでしたし
スープは透明か濁ってるか、麺は太いか細いか
チャーシューは大きいか小さいか、脂身があるかないか。
そんなレベルでしかラーメンを捉えていませんでした。

良くも悪くもラーメン食べ歩きのスキルが上がり
あの頃ならば気にも留めなかったことに
あれもこれもと気になっている自分が
あの頃とまったく変わらずに私を迎えてくれた
総豊のカウンターに座っていました。
あの時と今この時は明らかに違う。
その違いは私自身にあったのです。

毎日県内のラーメンを食べるために飛び回り
時には雑誌の取材やテレビのクルーとともに
ある種ラーメンを素材として扱うような日々。
食べ歩きを始めた頃と今の自分との違い。
そのことに日々気づかされることはあまりないのですが
総豊のカウンターに座ってラーメンを待っていて
そのことをストレートに感じてしまいました。

ラーメン食べ歩きを続けている方にとっては
きっと誰もが同じ体験をするのかも知れませんが
ラーメンを食べる数が増えていくことによって
舌も肥え、経験値も増え、知識も増えて
ラーメンを語る語彙も多くなり
「うまい」「まずい」だけで語れなくなってきます。
そして感動のレベルが高くなるというか
ちょっとやそっとでは感動出来なくなっていきます。
この店を久々に訪れたことで自分の変化に気づかされました。
そしてそれはどこか寂しさを覚える瞬間でもあったのです。

【総豊@蘇我レポ】
【らーめんふさゆたかHP】

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2006/01/18

思い出の味噌バター

は30になるまではほとんど
ラーメンというものを食べる人ではなかったという話は
色々な時や場所で語っているかと思います。
しかし段々その話が一人歩きしてしまって
ラーメン屋に入ったのが30過ぎてからだとか
カップラーメンすら食べたことがなかったとか
たまに質問されてびっくりすることもあります(^^;

私が「桂花」のラーメンを食べ衝撃を受けたのが
今から8年前、ちょうど30になった時のことでした。
そこからラーメン食べ歩きの日々が始まったわけで
確かにそれ以前は本当に数えるくらいしか
ラーメン店に行ったことがないのは事実ですが
まったく行ったことがないというわけではありません。

私のラーメン店原体験は小学校の時。
横浜市金沢区に「寺前神社」という
今考えると面白い名前の神社がありました。
その脇にある中華屋さん「青葉軒」が
原体験と行ってもいいかも知れません。
このラーメン店のお嬢さんが私の同級生で
よくこの子の家に遊びに行った時にご馳走して貰ったのが
「ラーメン」だったように記憶しています。
それから「寿がきや」にもよく友達と出掛けました。
ラーメンとソフトクリームという組み合わせは
寿がきやならではの組み合わせでしたね。

しかし小学校の時のラーメンというと
やはり家庭で母親がおやつに作ってくれた
ラーメンの印象が非常に強かったように思います。
母は明星の中華三昧とか、ハウスの楊夫人なんてのが
好きだったようですが、私が好きだったのは
何といってもサンヨー食品のサッポロ一番。
ほとんどの方は「塩」が好きだと言いますが
私は「サッポロ一番みそラーメン」が大好物でした。
フライパンでタマネギや人参、モヤシに挽肉を炒めたモノが
どさっと乗った味噌ラーメン。
そこにバターをリクエストして乗せて貰うのですが
妙にそこでバターをケチられるのが悔しくて
もっと多めに入れてくれ、などとクレームをつけていたのを
今でもよく覚えています。

それから中学高校時代、寿がきや以外に
唯一食べに行った記憶のあるラーメン店が
横浜駅東口の地下街「ポルタ」にあった
「なかよしラーメン」というお店でした。
ここで頼むのはいつも「味噌バターコーンラーメン」
店内での符蝶で「味噌バッコン一丁!」と言っているのを
妙に喜んで聞いていたように思います。

そして大学時代、金は楽器とCDに消えた時代は
スーパーで「サッポロ一番みそラーメン」を
大量に買い込んだモノでした。
そして雪印のバターを豪快に浮かべて
スイートコーンを買ってきて、一人味噌バッコン(笑)。
このように、食べ歩きを始める前の私にとって
ラーメンの記憶と言えば味噌バターラーメンなのです。

それがラーメンを食べ歩くようになり早8年。
スープの素性をしっかりと見極めるためには
味噌ダレよりも塩ダレの方がいいなどと言ってみたり
バターの塩分と油分がスープ本来の味わいを損ねるから
バターを入れるなどとは言語道断などと
まぁ随分と偉そうなことを言ってたりするわけですが
もしかしたら、ラーメン道を追究するがあまり
食べたいモノを食べてなかったのではないか?
本当は味噌バターラーメンだったり、
ニンニク山盛りてんこもりだったり
そういうのも食べたかったんじゃないか?
ふとそんなことを思ってしまったんですね。
所詮私は味噌バターの男なのではないか?とね。

ichidaibutterというわけで平山の一代で
何年かぶりの味噌バターラーメンを
心ゆくまで堪能させて頂きました。
この店のバターは立方体、真四角。
嬉しくなるくらいの厚さで乗ってきます。
うちの母親みたいにケチケチしてません(笑)
豚骨ベースのスープに優しい味噌味がマッチ。
そこにバターのコクと香りがプラス。
味玉も乗ってこれで600円っていうのは
ありがたくて涙が出てきます。

小学校の時に母親が作ってくれた味噌ラーメン。
中学の時に友人と足を運んだ店の味噌ラーメン。
そんなことを再び思い出させてくれた
一代の味噌バターラーメンでした。

【関連記事】人気の理由
【一代@平山レポ】

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2006/01/11

大竹ラーメンの麺

西千葉に新しいラーメン店がオープンしました。
「大竹ラーメン」という名前のお店です。
以前ここは「パーコーラーメン風」があった場所で
その後、「なみや」という竹岡式ラーメンの店になりました。
そして昨日この「大竹ラーメン」が正式オープンしたのです。

正式オープン、というのには意味があって
実はこの店、昨年の11月には出来上がっていました。
花輪も出てオープンしたはずだったのですが
営業したのはほんの数日で、幻の新店などと揶揄されたことも。
かく言う私も3度ほど足を運び振られています。
シャッターも閉まってて、というなら諦めもつくのですが
店内にはスタッフがいつもいて、湯気がもうもうと立っていて
厨房の中で非常に難しい顔をしてラーメンを作っている。
味が決まらないのか、とにかくいつ行っても試作していて
その様子は見えるのですが、中には入れないという
なんとももどかしい感じで1ヶ月以上が経っていったわけです。
それがようやくの正式オープンだというので早速足を運びました。

事前情報としていわゆる竹岡式の店だとは聞いていました。
そうするとやはり製法に目が行ってしまうわけで
厨房でラーメンを作っている様子を観察していると
嬉しいことに四角い麺塊を取り出して
小さな小鍋にその麺を投入していました。
梅乃家御用達、千葉から世界にその名を轟かせる
「都一製麺」の乾麺をこの店でも使用していました。
これこそ竹岡式、都一の乾麺。

都一製麺という会社は千葉市に本社を構える、
歴とした千葉発祥のご当地産業です。
開業当初は村田製麺という名前でスタートしましたが
その後都一製麺という屋号に変更になっています。
業務用はもちろんスーパーなどに家庭用の商品も
数多く製造している県内屈指の製麺所です。
そしてその商品の主力になっているのが乾麺です。

今でこそどこででも、そしてどんな商品にでも目にする
あの四角く成形されたインスタント麺がありますね。
韓国料理店なんかでラーメン頼むと必ず出てくる
真四角の麺の塊がありますね。
その元祖というか製法の特許を持っているのが
この都一製麺だというのはご存じでしたか?
この製法は「屈曲製麺法」というのだそうですが
調べていたらなんと国立科学博物館にその資料はありました(驚)

それによれば
「従来、中華麺は麺線を手で揉んで
屈曲させていたが非常に手数が掛り、
一定の屈曲麺を得ることは不可能だった。
極めて簡単で小型の装置で作り出された屈曲麺を
蒸気加熱室を通過させる事により加熱糊化するので
麺線の屈曲壁が交互に糊着して丈夫になり、
小波状に屈曲する麺線を機械的に連続して大量生産する事が出来、
乾燥後は切断、包装や運搬等での衝撃にも強く
容易にその形態を崩す事がなく
極めて優秀な製品が得られる様になった」
とあります。

その製法でインスタント麺の製造を始めたのが
昭和28年といいますから、あのチキンラーメンよりも古い。
ではなぜチキンラーメンが世界初のインスタントラーメンかといえば
チキンラーメンは麺にスープが付着していて
お湯を注ぐだけでラーメンが出来上がるから。
都一が販売を開始した「中華そば」という商品は
スープなし、麺のみという商品なのですね。
いずれにしても、都一製麺の乾麺は
ラーメン史上にその名を残す、偉大な商品と言ってもいいでしょう。

ohtakeさて、話が少し逸れてしまいましたが
大竹ラーメンのラーメンは
その都一の乾麺をかなり柔目に茹で上げます。
なので梅乃家とは大分食感が違います。
通常湯切りをしないのが竹岡式の流儀ですが(笑)
この店では小鍋で茹でた麺をテボに入れて湯切りします。
430円という低価格で厚手のチャーシューが4枚。
梅乃家よりも街中で、梅乃家よりも安い価格は拍手です。
チャーシューの醤油くさい感じは非常に竹岡的で良いのですが
スープというかカエシが非常に甘〜いのです。
なんでこんなに甘いのだろう?

【国立科学博物館ー産業技術の歴史〜中華そば屈曲製麺法】
【都一製麺HP】
【大竹ラーメン@西千葉レポ】
【関連記事】「正しい」竹岡式ラーメン論

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2006/01/09

和屋のなごみ麺

千葉というか千葉寺駅が近くの
「らーめん和屋」で冬限定メニューが登場しています。
12月中旬から販売が始まっている、その名も
「なごみ麺」という一品です。

nagomiyam基本となるのは「和風」のスープ。
そこに揚げたお餅と桜エビが入ります。
実は今から3年前の冬にもこの店は限定ラーメンで
揚げたお餅を入れたことがありましたが
その時よりも餅が美味しく味わえました。
聞けば店主伊藤さんのお母様が作った手作り餅だとか。
最近の売っているお餅って妙に伸びるじゃないですか。
昔のお餅みたいというか、適度な弾力性を持っていて
いい頃合いで切れてくれる、美味しいお餅でした。
ラーメンに入れるのがもったいない(^^;

3年前のラーメンでは餅と桜エビの他に
蒲鉾や三つ葉など色鮮やかな具材が並んでいましたが
今回はそういう意味ではちょっと淋しいビジュアル。
前回のラーメンが900円で、今回が750円ですから
仕方ない部分もあるのかも知れませんが
それでもちょっと見た目の寂しさは感じます。
また、この店は黒と青の丼しかないのですが
明るい丼に入れるだけでも雰囲気は変わります。

ラーメンに餅?と思うかも知れませんが
よくよく考えれば「力うどん」があるわけですから
和風のラーメンに餅は普通に合うわけです。
正月気分を味わいに和屋へ行ってみてはどうでしょう。

【関連記事】和屋の新味
【和屋@千葉寺レポ】

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2006/01/03

実之和のかれー麺

見川にある小さなラーメン屋さん
「実之和食堂」の息子さんが青山に出した
「かれー麺実之和」が期間限定で千葉に出店しています。
場所はハーバーシティ蘇我のアリオモール。
フードコートにある「ネオポンテ」という屋台です。
ここは先月まで「ラーメン道」も出店していましたが
先月〜今月いっぱい「かれー麺実之和」も出店中です。
私結構気に入っていて、もう3度も足を運んでます(^^;

冷静に考えれば、日本人がこよなく愛するラーメンとカレー。
一緒になるメニューがあってもまったく不思議ではないですよね。
数年前からカレーラーメンが来る!と話題にはなりつつも
なかなかブレイクしなかった感があるカレーラーメン。
今が果たしてブレイクしているのかどうかは分かりませんが
少なくとも青山のこのお店は人気を呼んでいるようです。
何しろカレーラーメン専門店というのが凄いじゃないですか。
しかもその発祥が千葉だっていうのも誇らしいではないですか。

neoponteお父さんのカレーレシピそのままという
カレースープではありますが
ベーススープが違うからでしょうか
その味わいは大分異なります。
とろみが強く、いわゆるカレー南蛮に近い感覚の
和風っぽいお父さんのスープと較べて
息子さんのスープの方はサラリとしつつ
奥深いコクを感じさせます。
どちらが好きかは好みの問題ですが
個人的には息子さんの方のスープに
私はラーメンを感じました。
お父さんの50年変わらない昔ながらの一杯を
今風に、かつ東京風にアレンジしたのが
このかれー麺のように感じます。

茶褐色のカレースープの上に綺麗に並べられた
豚しゃぶ肉と青いネギの色のバランスも美しい。
ビジュアル的にもセンスの良さを感じます。
また「夢ごこち」を使ったご飯ももっちりして美味。
麺が終わった後のスープに入れるお楽しみ付きです。
今月いっぱいの出店予定です。

【ネオポンテ@蘇我レポ】

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2005/11/05

河童子のパルメザン味噌

童子がオープンして半年。
川崎などにある家系チックなこの店は
いわゆる家系的な豚骨醤油のラーメン以外にも
色々風変わりなラーメンを提供しています。
餃子の皮を使った「餃皮麺」などもそうですが
数あるメニューの中でも私の心の琴線に触れた
ネーミング的にインパクトが強かったのが

「パルメザン味噌」

これなんですね。

この「横文字」+「日本語」の一見不似合いに見えつつも
実はしっくりとマッチしているというか
言葉に出してみるとなかなかスムーズに言えてしまう
独特なリズム感を持っているのがいいですよね。

似たような言葉だと「パラダイス銀河」なんかがそうですね。
あるいは「ジャパネットたかた」も近いかも知れません。
「ミルフィーユとんかつ」もこの類に入るかな。
「ストロング金剛」なんかもそうですね。
「カンニング竹山」ってのもそうか。

…いずれにしても「パルメザン味噌」というネーミング
なかなかの破壊力を持ったネーミングではないですか。

当然のことながら、パルメザン味噌なのですから
味噌ラーメンの上にパルメザンチーズがかかっているわけです。
そうするとそのオリジンは九十九のまるきゅうということになるわけですが
果たしてどこがどう違い、どちらが強いのでしょうか。
ネーミング的には間違いなくパルメザン味噌に分がありますが(^^;

parumezan出てきたラーメンはまるきゅうよりもラーメン的。
九十九のまるきゅうは余計な具材が一切見えずに
スープとチーズしか目に入ってきませんが
このパルメザン味噌はチャーシューやホウレンソウ
海苔などが乗っていて、見た目ラーメン的なのです。
そしてその丼の一角に積もっている粉チーズ(笑)

昔はほとんど見ることがありませんでしたが
最近では家系のラーメン店でも味噌を出すところが増えました。
しかしやはりあの家系のスープは醤油でこそ活きるというか
家系の良さは味噌では殺されてしまうように思います。
河童子の場合は、通常のベーススープがさほど濃くないので、
味噌が前面に立っているバランスになっていましたが
多少赤味噌も感じられる味噌ダレは結構このスープに合っていて
そこに適度な辛味とこのたっぷりのチーズが合っています。
振りかけられているのは普通の粉チーズなのですが
スープの熱に溶けると、とろっとした粘度を持つんですね。
このとろけたチーズが麺とも絡んでくるのもいいと思います。

以上のように、オリジンのまるきゅう@九十九と比較しても
遜色ない出来になっているラーメンだとは思いますが
やはり九十九のまるきゅうのアドバンテージは
使っているチーズが出来合の粉チーズではなく、
北海道直送のチーズをその場で粉末にしたものだということ。
それでいてこれと同じ値段だったりするわけですから
そうなるとこのパラダイス銀河の割高感は否めません。

また河童子通常の味噌ラーメンが700円ということを考えても、
相対的に見てさすがにこのパラダイス銀河に対して
プラス200円の付加価値は見い出せないようにも感じます。
だってただの粉チーズでしょ?と思われてしまうような。
面白いラーメンではあるのですが、九十九さえなければ、
そんな風に考えてしまうパラダイス銀河ではありました。

パラダイス銀河ではなく、パルメザン味噌ね(^^;

【河童子@みつわ台レポ】

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