2006/09/27

ラーメン産業展2006

Sangyo浜にあるパシフィコ横浜で
「ラーメン産業展2006」なる
イベントが盛大に行われました。
3日間で20,000人を動員するビッグイベント。
これはラーメン界初となる、ラーメンだけの産業展で、
ラーメンに関わる業種が一堂に会するというイベント。
ありそうでなかった、画期的な試みだと思います。
中華街もあるラーメン文化発祥の地ともいえる横浜で
こういうイベントを行うというのもなかなかロマンチックです。

この産業展という催し、聞き慣れない方もいらっしゃるでしょうが
有名なところでは「東京モーターショー」なんかもその一つで。
どんな業界でも産業展、トレードショーなる催しはあるんですね。
ではなんでこれまでラーメン関連がなかったのかといえば
外食産業全般の産業展はいろいろと実施されていたからですね。
有名どころでは、いわゆる「FOODEX」ってのがそれにあたります。
これまでラーメン関連の業者やお店の人は
皆こういう食品産業展に参加していました。
この日も実は都内で食品産業展が一つ被ってたりして
横浜にも都内にも出展してる企業もいたみたいですけど(^^;

しかしこの大きな外食産業全般の中から、
ラーメンだけを抽出したってのがこのイベントの面白いところで。
そして果たしてラーメンだけで成立するのかどうかという部分で
そこはかなりの勇気が必要なチャレンジだったと思うのです。
今までにやったことがないことに取り組むのは大変なこと。
そして得てしてこういう産業展は正直1回目が非常に大事で。
その動員がすべてを決めると言ってもいい。
1回目で盛り上がらなければ2回目はないわけですから。
ブース出展する企業の数も多くなければいけませんし
クライアント、お客さんの数も多くないといけない。

この日が初日でしたが雨が降ってしまっていて、
正直なところ動員がどうなのかなとも思いましたが
入場受付にはお昼を過ぎても長蛇の列が出来ていましたし
各ブースも人が集まっていてなかなか賑わっていました。
また、僕は観ませんでしたけど、有名店主さんが講演する
業界向けのセミナーも券が売り切れるほどの盛況だったようです。

こういうイベントは一応商談の場とされていますけれど
賑わっていればその場で商談なんか成立しなくてもいいんですよ。
その場所に新しい出会いが生まれているのであれば、
そこから商談はいくらでも動くものですから。
だからこそこういうイベントは動員が大事、すべてなんですね。
結果としては大盛況、大成功に終わったのではないかと思います。
これは業界の端っこにいる者としても非常に嬉しく思いました。
主催者の皆さん、出展者の皆さんは
1回目だからこそのご苦労も多々あったことでしょう。
本当にお疲れさまでしたm(_ _)m

さて、そんな熱気ムンムンの会場で僕は何をしていたかといえば
お付き合いのある業者さんのブースをいくつも回って
取り敢えずの義理を果たした後はですね(笑)
一通りのブースを眺めて、ようは社会科見学のノリ。
チャーシューの凧糸巻く機械の実演みて「おー!」みたいな(爆)
あとはあちらこちらでサンプルやら何やら貰ったりして。
(一番の収穫はHOSHIZAKIのペンギンストラップ!)
で会場を歩いていると色んな方とお会いするので
あちこちで呼び止められて立ち話したりして。
知り合いの業者さん、県内や近隣県のラーメン屋さん、
フリークの方たち、プレス関係の方たちなどなど。
初日ということもあって随分と色んな人が見えていたので
大勢の方ととお会いしてお話することが出来ました。

日々美味しいラーメン作りを頑張っている店主さん、
そのラーメン作りをサポートしている業者さん、
僕らのようにラーメンを食べて情報発信する人…。
こうやってラーメンに関わる大勢の人が集まっているのを見ると
ラーメンというモノが結びつける繋がりってのは凄いなぁと。
そしてラーメンを愛する人たちってのはこれだけじゃなくて
ここに「お客さん」が加わるわけですからね。
ラーメンってモノの大きさを感じた一日でした。

【ラーメン産業展 公式HP】

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006/01/11

大竹ラーメンの麺

西千葉に新しいラーメン店がオープンしました。
「大竹ラーメン」という名前のお店です。
以前ここは「パーコーラーメン風」があった場所で
その後、「なみや」という竹岡式ラーメンの店になりました。
そして昨日この「大竹ラーメン」が正式オープンしたのです。

正式オープン、というのには意味があって
実はこの店、昨年の11月には出来上がっていました。
花輪も出てオープンしたはずだったのですが
営業したのはほんの数日で、幻の新店などと揶揄されたことも。
かく言う私も3度ほど足を運び振られています。
シャッターも閉まってて、というなら諦めもつくのですが
店内にはスタッフがいつもいて、湯気がもうもうと立っていて
厨房の中で非常に難しい顔をしてラーメンを作っている。
味が決まらないのか、とにかくいつ行っても試作していて
その様子は見えるのですが、中には入れないという
なんとももどかしい感じで1ヶ月以上が経っていったわけです。
それがようやくの正式オープンだというので早速足を運びました。

事前情報としていわゆる竹岡式の店だとは聞いていました。
そうするとやはり製法に目が行ってしまうわけで
厨房でラーメンを作っている様子を観察していると
嬉しいことに四角い麺塊を取り出して
小さな小鍋にその麺を投入していました。
梅乃家御用達、千葉から世界にその名を轟かせる
「都一製麺」の乾麺をこの店でも使用していました。
これこそ竹岡式、都一の乾麺。

都一製麺という会社は千葉市に本社を構える、
歴とした千葉発祥のご当地産業です。
開業当初は村田製麺という名前でスタートしましたが
その後都一製麺という屋号に変更になっています。
業務用はもちろんスーパーなどに家庭用の商品も
数多く製造している県内屈指の製麺所です。
そしてその商品の主力になっているのが乾麺です。

今でこそどこででも、そしてどんな商品にでも目にする
あの四角く成形されたインスタント麺がありますね。
韓国料理店なんかでラーメン頼むと必ず出てくる
真四角の麺の塊がありますね。
その元祖というか製法の特許を持っているのが
この都一製麺だというのはご存じでしたか?
この製法は「屈曲製麺法」というのだそうですが
調べていたらなんと国立科学博物館にその資料はありました(驚)

それによれば
「従来、中華麺は麺線を手で揉んで
屈曲させていたが非常に手数が掛り、
一定の屈曲麺を得ることは不可能だった。
極めて簡単で小型の装置で作り出された屈曲麺を
蒸気加熱室を通過させる事により加熱糊化するので
麺線の屈曲壁が交互に糊着して丈夫になり、
小波状に屈曲する麺線を機械的に連続して大量生産する事が出来、
乾燥後は切断、包装や運搬等での衝撃にも強く
容易にその形態を崩す事がなく
極めて優秀な製品が得られる様になった」
とあります。

その製法でインスタント麺の製造を始めたのが
昭和28年といいますから、あのチキンラーメンよりも古い。
ではなぜチキンラーメンが世界初のインスタントラーメンかといえば
チキンラーメンは麺にスープが付着していて
お湯を注ぐだけでラーメンが出来上がるから。
都一が販売を開始した「中華そば」という商品は
スープなし、麺のみという商品なのですね。
いずれにしても、都一製麺の乾麺は
ラーメン史上にその名を残す、偉大な商品と言ってもいいでしょう。

ohtakeさて、話が少し逸れてしまいましたが
大竹ラーメンのラーメンは
その都一の乾麺をかなり柔目に茹で上げます。
なので梅乃家とは大分食感が違います。
通常湯切りをしないのが竹岡式の流儀ですが(笑)
この店では小鍋で茹でた麺をテボに入れて湯切りします。
430円という低価格で厚手のチャーシューが4枚。
梅乃家よりも街中で、梅乃家よりも安い価格は拍手です。
チャーシューの醤油くさい感じは非常に竹岡的で良いのですが
スープというかカエシが非常に甘〜いのです。
なんでこんなに甘いのだろう?

【国立科学博物館ー産業技術の歴史〜中華そば屈曲製麺法】
【都一製麺HP】
【大竹ラーメン@西千葉レポ】
【関連記事】「正しい」竹岡式ラーメン論

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/10

ちばラーメン百科

月から始まる今までにない新企画。
今までとは全く違ったアプローチを使って
千葉のラーメン情報を発信していきますと
ブログなどで告知をしてきましたが
「新企画って何?」というお問い合わせを
いくつかメールなどでいただいております。
新企画!と謳ったモノの、細かいところが決まらずに
ようやく今日になって発表出来ることになりました(^^;

これまで千葉拉麺通信というホームページをベースに
千葉の情報誌「千葉ウォーカー」で連載を担当し
インターネットとは違う形での情報発信をしてきました。
また千葉のFMラジオ局「bayfm」とコラボして
音だけでラーメン情報を伝えるという試みもしてきました。
インターネット、雑誌、ラジオ、とくれば
残すところはテレビしかありません(笑)

というわけで、本日10日(火)より
毎週火曜日、午後9時より放送の
千葉テレビ「ニュースC-master」内で
「ちばラーメン百科」というレギュラーコーナーを
スタートさせることになりました。
地上波でこのように毎週レギュラーでラーメンを扱う番組は
もしかしたら他にはないかも知れないですね。
もちろん千葉テレビとしても初の企画となります。
私はこの番組に企画から参画していきます。

基本的な番組のコンセプトとしては
千葉ウォーカーでの連載と同じスタンスに立ちたいと思っています。
というのも、千葉ウォーカーの連載を始める時に決めたことは
東京の雑誌には出来ない、千葉ローカルならではの誌面にしようと。
東京の雑誌に千葉の店が掲載される時は
どうしても誌面の半ページとか1/4ページとかになってしまう。
雑誌の誌面の面積は情報量に比例しますので
どうしても表面しか拾うことが出来ません。
これは東京の雑誌の立場上仕方のないことです。
だから千葉ウォーカーでラーメンを扱うからには
1ページ使ってじっくり1軒を紹介しようと。
そのコンセプトを貫いてきました。
それが千葉に根付いたメディアの使命だろうと。

そして今回の千葉テレビでもそのコンセプトを貫き
約10分近いコーナー枠をたった1軒の紹介に使います。
千葉県内の美味しいラーメン屋さんの魅力を
毎週1軒ずつ紹介していこう、という趣旨の番組です。
これは東京のテレビには出来ないことでしょ(笑)
それが千葉ローカルならでは、のスタンスなのです。
その私の考えを理解して下さって、
わがままに応えてくれた千葉テレビに感謝です。

具体的な内容としては、完全に固まってはいませんが
私が毎週県内の美味しいラーメン屋さんに出掛けて
そのラーメン屋さんの魅力を紹介していきます。
一般の視聴者を意識した店選びになりますので
最初のうちは今更感の強い店が続くかも知れませんが
ラーメン好きの人でも楽しめるような内容に出来ればと
若い新進気鋭のディレクターとラーメン大好きのカメラマンの
2人と色々試行錯誤しながら番組作りを始めています。
この3人チームで番組を作っていくスタイルは
CWのラーメンチームのスタイルと似ていますね。
今のところ、まだ17日分の収録しか終わってませんが
毎週1軒の紹介なので、隔週のCWよりもハードかも知れないです。
生放送の番組内ではありますが、もちろんラーメン部分はロケVTRで
私は基本的にはVTRの中だけの出演ということになります。

hyakkaただ、本日の第1回目の放送は
「予告編」的なコーナーになっていて
私もスタジオからの出演になっています。
私の出演部分はすでに昨日収録を終えましたが
どうにもくだらない話をして終わってしまったので
無理してご覧にならなくても結構です(殴打)
ラーメン屋さんを1軒ずつ紹介していくのは
来週17日からの放送分となりますので
ぜひ来週からをお楽しみに(爆)

何しろ千葉テレビとしても初めてのラーメン番組。
ディレクターも私も手探りでのスタートになります。
ただ、千葉のラーメンをしっかりと伝えよう!
見て損のないモノにしよう!という気持ちで
スタッフ一同日々番組を作っていますので
ぜひ毎週火曜日夜、千葉テレビをご覧ください。

【ニュースC-master HP】

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/12/27

オリジナリティ

々のラーメン特番が放送されました。
ゴールデンタイムにしっかり2時間。
数年前のいわゆる「ラーメンバブル」の頃は
ゴールデン2時間3時間は当たり前でした。
しかしここ数年はまずそういった番組がありませんでしたし
やったとしても週末の昼間とか、変な時間帯でした。
そういう意味では各方面からの期待を集めた
非常に注目度の高い番組だったのではないかと思います。
だからこそ、この番組には質が求められた。

しかし、まぁ、酷い番組でした。
どんな番組でも一生懸命関わっているスタッフがいるわけで
そういう人たちの気持ちを考えると、本当に申し訳ないのですが
やっぱり酷い番組だったとしか言葉が出てこないわけで。
正直何をやりたい2時間だったのか、ピントがずれていて
観ている側にまったくと言っていい程伝わって来ませんでした。

先に断っておきますけれど
そもそもテレビでこういう番組をやるという部分で
もうこれはエンターテインメントでしかないわけで
別に真面目にラーメンを語らなくてもいいでしょうし
面白楽しく番組を作ることは当然のことだろうと
私はそんな風に思ってこの番組を見ました。
その上で気になる部分が多々あるなぁと。

まず前半のランキング。インターネットの投票100%なのかと思えば
雑誌やインターネットを反映させた、という逃げ道がありました。
番組監修をされた某氏曰く「精度の高いランキング」とのことでしたが
構成要素が多くなればなるほど、むしろぼやけるわけで、
よほどインターネットオンリーの方が分かりやすかった。
関東ランキングなのか全国ランキングなのかも曖昧。
そしてどう考えてもその順位に無理があると思うのです。
無理というか整合性に欠けるというか。

つまりは今回のランキングの位置づけとしては
後半のラーメンバトルの4軒を選んだ根拠というか
まぁ簡単に言えば「マクラ」だったわけで。
100軒の紹介をあんな短時間でやっちゃいけません。
そういう意味では100軒をじっくりと見せたという点で
数年前にやっていた他局のランキングの方がまだ面白かった。
4軒に対しての説得力を増すための噛ませ犬。
それを96軒も用意する必要があったのかなぁとは思います。
それもきっちりとネットなり店頭なりで投票した結果による
上位4軒ということなら分かりますが
語弊を恐れず言わせて貰えば、あの4軒はそうではない。
はじめにあの4軒がありき、だったように思います。
そういう意味ではポスターを貼らされて宣伝を手伝った店と
投票した人達に対して、非常に失礼な話だなぁと。

ネットでは11月末までの投票で、収録が翌週の金曜日でした。
常識的に考えても投票の結果を見てからの出演要請はないでしょう。
間違いなく11月段階からオーダーはしているはずです。
ましてや創作ラーメンを考える期間が1週間あった、というのですから
11/30に集計結果が出て、その翌日からはもう創作しているという。
テレビを観ている側はいつ収録したのかは知りませんから
その無理も通るというか、観ていても分からないわけですけれど。
そんな無理をしてまで、ランキング上位4軒にする意味があったのでしょうか。
むしろ監修者がいるわけですから、監修者が全国を食べ歩いて
これだと思った4軒に参加を依頼したという方が余程スッキリします。
結局「本当にうまいラーメン店を決める」という、
そもそも無理なこの番組の設定に合理性を持たせたい
ただそれだけのためのランキングだったようにも思います。

そもそも4人の店主が創作ラーメンで競うという番組は
同じ局で昨年だか一昨年にも放送されていました。
しかもそのうちの3店主は今回と全く同じで
ラーメン四天王というネーミングも一緒。
その番組も当初はゴールデンタイムで放送するという話で
一般のお客さんを会場に入れて、といったような番組でした。
私もたまたま収録現場にいたのですが
事前告知や当日の収録の段取りも非常に悪く、
結局一般のお客さんは集まりませんでしたし、
参加された店主さんたちも納得されていませんでした。
放送も日曜か何かの昼間だったと記憶しています。
数字がどのくらいだったのかは分かりませんが
その番組のコンセプトに酷似しているのは確かです。

というよりもですね
そもそもこれって、TVチャンピオンの職人王選手権でしょ?
今回の優勝した店主さんが涙流してコメントを話していた画を観て
ちょうどその店主さんがテレチャン3連覇した時
お台場で涙を流していた時の画を思い出しました。
あ、まったく同じじゃん、って(^^;

また一般審査員(庶民・笑)500人が
一斉にラーメンを食べに駆け込んで来る画は
これも数年前に2回ほど放送された
ラーメンカップの画とそっくりです。
審査員がラーメンを食べる(審査する)際に、
どこが作ったラーメンか分からないという設定も
ラーメンカップの設定を引き継いでいます。
確か今回の番組の監修をされている方は
ラーメンカップの監修者でもあったと思います。

そして、あの仰々しいセットはやはり料理の鉄人ですよね?
高橋某の主宰というのは役は鹿賀丈史のポジションでしょうし
途中何度安住アナウンサーの声が福井アナの声に聞こえたか(^^;
いつ太田レポーターが登場するのかと思ってしまいました。
そしておよそVIPやグルメという言葉とは縁遠い
ぬるい審査員の人選あたりも似ています(笑)

まぁ結局のところ所詮テレビなわけですから、
他の番組の設定や演出を真似したのはいいとしても
後出しならば、前の番組を超えなければ意味がない。
しかし残念ながら他を真似した部分のすべてが
過去の番組に劣っているのが痛いところでしょう。
明らかに過去の番組の方が面白く出来ていたのです。

ランキング部分はその情報量と見せ方いう意味で
某局年末によくやっていたランキングには敵いませんし
バトル部分に関しても、TVチャンピオンの方が
作るプロセスをじっくりと追っていましたから
観ていて感情移入が非常にしやすかった。
ラーメンカップの方が10軒ありましたし
途中途中で色々な店も紹介していたので(湯切り対決とか)
バラエティに富んでいて楽しかったですし、
ラーメンカップは良くも悪くも生でしたから
ライブ感があったと思います。

また料理の鉄人の面白さは、観衆が見守る中で
2人の料理人がオープンキッチンで闘う、
魅せる料理ショーだったところなのであって
それをスポーツのように実況がいて、解説がいて
現場レポーターがいるという部分が面白いのです。
今回はせっかく監修者がいたわけですから
クローズドキッチンであったとしても
その監修者に解説をさせるべきだったでしょうね。
あとは高橋某と鹿賀氏では迫力が違いましたね(^^;

オリジナリティがほとんどない番組でしたが
今回の番組で唯一面白くなりそうだった部分は
店主たちの舞台裏でのコメントでしょう。
マジックミラー越しに様子をみて自分の気持ちや
他の店のラーメンについてコメントをするというのは
なかなか面白い仕掛けだったように思います。
しかしこれもこの部分に割ける時間が少ないというか
観ていて物足りなさは残りました。
また佐野さんの狂言回しという設定も、
これはこの局でしか出来ない設定だったと思います。
そういう意味では中途半端なタレントなどは使わず
むしろ前半は彼一本で行ってもよかったのではないかと。
もっとしっかり脚本も練って、完全に演じさせる。
演らせる側にも演る側にも多少の遠慮が感じられました。
そしてその遠慮は観ていて非常に恥ずかしい。

これは想像なのですけれど、多分今回の番組は
3〜4時間、下手すれば5時間くらいの枠を使って
当初作ろうと思ったのではないか、と思うわけです。
前半の2時間くらいでじっくりランキングを見せて
後半の2時間でバトルを見せる、2部構成の番組。
しかもこんな半端な日ではなく、大晦日や元日か何かに。
しかし諸事情によって2この日に時間枠でやらざるを得なくなった。
ギリギリまで放送日や時間も決まっていませんでしたから
もしかしたらゴールデンを取るか4時間をとるかといった
選択を迫られたのかも知れません。
で、結局4時間分で考えていたところを2時間に圧縮。
だったらランキングなどは捨ててよかったと思うのですが
4人をなぜ選んだのかというエクスキュースは残したい。
結果、あのような見せ方になったのではないかと思うわけです。
それであの中途半端さになったのではないかなと。

ただこれだけは分かって欲しいのは
過去にテレチャン、ラーメンカップや四天王対決などの
様々な収録現場でその舞台裏に立ち会いましたが
参加されている店主さん達は皆ガチンコで真剣だということ。
その日まで本当に寝る間を惜しんで準備を重ね
収録当日もテレビだということを忘れて真剣に闘っています。
だからこそそれを伝える制作側の人たちには
それこそ真剣にしっかりした番組作りをして欲しいと
そんな風に思うわけです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005/12/11

千葉ジャン?!

jg晦日恒例のラーメンイベントの詳細が
なんとかようやく決定しました!
今年はサワラーメンイベントが11月にあったこともあり
大晦日への取りかかりが遅くなってしまって
イベントまで残り3週間という時期になって
やっとこさ諸々が決まってきた状態です。
いやホント面目ないッスm(_ _)m

先月あたりより色々な方から、大晦日に関しての
問い合わせを数多くいただいておりましたが
「いやぁ、まだ決まってないんですよぉ」みたいな
回答しか出来ずに本当申し訳ありませんでした。
いつもはほぼ決まっているけれど確定していないので
そういう回答に成らざるを得ないことが多いのですが
今年に限っては素で何も決まっていなかった。
いやぁ焦りました(^^;

今年私が考えた大晦日のテーマ。
それはズバリ昨年と同じ「千葉魂」でした。
千葉でしか出来ないオリジナルの一杯を作る。
新・ご当地ラーメンの提案が千葉魂のコンセプト。
そしてそんなモノは1回で出来上がる話ではないはずです。
ならば、その意志、まさにSPIRITSは継続しようと。
これまでの大晦日イベントは1回ごとにリセットしていましたが
今年は昨年の続き、と考えていただいていいと思います。
もちろんラーメンは全くの別物になりますけれど
コンセプトやイメージ、意志は昨年の続き、ということです。

これまで千葉拉麺四天王の4人と一緒に数々のイベントをやりました。
また昨年は5人の店主で「千葉魂」をやりました。
しかし毎回のイベント当日は多くの店主さんが駆けつけて
一緒にラーメンを作って下さっています。
また色々な業者さんも手弁当でお手伝いして下さいますし、
もちろんこのHPの皆さんもスタッフとして参加して下さいます。
これはもう5人の店主がどうとか、四天王がどうとかではない。
千葉のみんなのイベントなのではないかと思ったわけです。

そこで今年はこのメンバーで、といったことではなく
千葉のラーメンを一緒に盛り上げよう!
千葉の新しいラーメンを一緒に作ろうよ!
そういうメンバーみんなでイベントを、と
そんな気持ちで佐原の皆さんと一緒になって
先月のサワラーメンイベントをやりました。
そしてイベントはお陰様で大成功しました。
なので今回の大晦日イベントもその気持ちでやろうと。
一緒に楽しく千葉のラーメンを盛り上げよう!という
店主さんが数多く集まってきていて、気がつけば
イベント史上最大の参加メンバーになりました。
そしてそのメンバーは日に日に増えていたりします。

jgs四天王や昨年の千葉魂のような少人数での試作。
それはそれでじっくりと煮詰めていくことで
レベルの高いものが仕上がってくることは事実ですが
よくも悪くもそのメンバーの中でしか
創作のアイディアは出てきません。
しかし今年は連日の試作に
10名以上のメンバーが関わって
それぞれが自分のアイディアを持ち寄ってきます。
これがまた、化学反応というか、予想外の結果で
なかなか凄いアイディアが次々と出てくるのです。
その結果、今までにないラーメンが出来そうな予感です。

ワイワイガヤガヤ、楽しみながらラーメンを作る試作。
笑いが絶えない、楽しい試作が続いています。
いい大人が夜中に集まって、ホント楽しそうにやってます。
そんな楽しさを表現出来たらと思い、今年のイベントタイトルは
「チバジャン!?」というちょっとふざけたタイトルにしました。
試作中にはあちらこちらで「〜じゃん?」といった
このタイトルにひっかけた言葉が聞こえてきています。
一番喜んで使っているのは榊原さんですけど(^^;

会場は蘇我のハーバーシティ内にある
フェスティバルウォーク蘇我に決まりました。
今年オープンしたこの施設は、私も個人的に
映画を見に来たり、食事をしに来たりと
大変お世話になっている施設です。
そのメインエントランス部分にある吹き抜けの下に
特設のラーメンブースを作ります。
もちろん会場で水からスープを仕込みます。
昨年の失敗を反省して(笑)屋根のある場所で、
また落ち着いて食べて頂ける食事スペースも確保して
フェスティバルウォークさんの完全バックアップにより
今までのイベントの中では最も環境がいい状態での
イベントが出来るのではないかと思っています。

大晦日、午前11時より1,500杯の販売を予定していますが
仕込みの都合や当日の状況で、若干の時間と杯数は前後するかも知れません。
千葉のラーメン職人が一堂に会する大晦日。
ぜひ蘇我に足をお運びいただければと思います。
私たち主催者側も、めいっぱい楽しむ大晦日にします。
一緒に楽しい大晦日のラーメンイベントにしましょう☆

【チバジャン!?】
【フェスティバルウォーク蘇我HP】

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/12/10

千葉魂の生ラーメン

spp葉魂のお土産生ラーメンの
販売がついに開始しました。
いや、実はもうちょっと前から販売してたのですが
私が失念していただけの話でして(^^;
工場の生産ラインが動き出した、ってとこまでは
ちゃんと聞いていたつもりだったんですけど。。。orz

そもそもの発端はカネジン食品さんの生ラーメン。
名店シリーズと銘打たれたこの生ラーメンシリーズには
「東池袋大勝軒」「でびっと」「くじら軒」「ちばき屋」など
様々なお店の味を再現している商品があるのですが
どれもなかなか美味しくレベルが高いと感じていて
(とくに大勝軒の商品は絶品でした)
これでカップラーメンで大好評だった
千葉拉麺四天王の「濃厚とろ塩」のレシピを使い
今度は生ラーメンで再現しよう!という
企画が千葉拉麺通信とカネジン食品との間で
持ち上がったのが最初だったんですね。

しかしその後マルバの小松氏が体調を崩されて
取り敢えずその企画が浮いてしまったわけです。
その代わりというのもおかしな話ではありますが
その後「らーめん寺子屋」という商品の開発販売を経て
(おかげさまでこれも大好評でした)
昨年「千葉魂」で作った味を生ラーメンで再現しようと
そういう流れになったんですね。

しかしその後、千葉魂の5人で集まったミーティングの中で
「それぞれの味もあると楽しいね」ということになり
急遽各店の味の再現商品も一緒に販売しよう!と。
最終的には合計6アイテムの開発をするということになり
(だから販売開始が遅れたわけですけども)
ようやくこの秋というか冬に販売できる運びとなりました。
どのアイテムも千葉魂統一ブランドをつけて
一つのシリーズとしての6アイテムになりました。

現在は西友のお歳暮ギフトHPとカネジンのHPで購入が出来るようです。
いずれは千葉魂の各店舗や、ラーメン施設などでも販売されることになります。
今回の商品に関しては手前味噌にはなってしまうのですが
スープの再現性もさることながら、やはり麺がいいです。
人気ラーメン店の麺を手掛けるカネジンだけあって
再現性はかなり高いですし、やはり生麺ということで
食感などはもう本物のような食感になっています。
こればかりはカップ麺には太刀打ち出来ない部分でしょう。
ぜひ一度お試しいただければと思いますm(_ _)m
僕も早速、お世話になったあの方に…。

【西友のお歳暮HP 千葉魂ラーメン】
【カネジン食品HP 千葉魂ラーメン】

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/11/20

サワラーメン800杯完売!

原の食材を使ったオリジナルラーメンを作る
「佐原オリジナルラーメンプロジェクト〜サワラーメン」
天候にも恵まれて、大勢のお客様にお越しいただき
イベントは大盛況のもとに終了いたしました。
この場を借りてあらためて御礼申し上げます。
参加されたすべての方に、ありがとうございました!

参加店主さんはイベント前々日の18日(金)より動き始めました。
13湯麺の製麺工場に集まり、オリジナル麺を打つグループと
好の厨房でチャーシューなどの具材を仕込むグループ。
今回の参加メンバーは自家製麺のお店が多いので
麺に関してはかなりの意見交換がされていました。
そして前日の19日(土)は厨房設備などの搬入と設営、
同時にスープなどの仕込みも始めました。
今回のスープは半日かけて作るスープなので
どうしても前日からの仕込みが必要になるのです。
そして隠し味の鰻。地元の名店「山田」さんが
使用する鰻の血抜きやローストといった下処理を
すべてお手伝いしてくださいました。感謝です!
前日からの泊まりチームは、佐原商工会議所青年部の皆さんの計らいで
「山田」さんで鰻とお酒を囲んでの楽しい宴をすることが出来ました。
皆、翌日のイベントを成功させるために
夜を徹して準備を行い、当日の朝を迎えました。

swrm今回のラーメンについてのコンセプトは
先の記事にも書いたように
「佐原の元気がいっぱい詰まったラーメン」です。
具体的なラーメンの内容としては、
まずスープから説明すると
佐原産の地鶏や豚を使って
半日以上じっくりと煮込んだ白濁スープ。
そこに佐原名物鰻の頭をローストしたものを投入し、鰻の旨味をプラス。
カエシには佐原産醤油と味噌、辣油を使用して、今までにない味わいに。
スープに浮かべる香り油は佐原産玉締め製法胡麻油をベースに、
鰻の頭と山椒で香り付けをした「特製鰻油」を浮かべました。
麺は国産高級小麦に佐原産小麦をブレンドしたオリジナル特製中細ストレート麺。
自家製麺の松井氏、長谷川氏、中村氏の技とアイディアが光る麺です。
具は佐原産豚肉に佐原名物最上白味醂を塗って照り焼きにした焼豚。
佐原産鶏卵の半熟玉子に、佐原産小松菜とネギを乗せました。
水郷佐原の食材、素材を駆使して作り上げた、
これぞ「MADE IN SAWARA」のオリジナルラーメン。
佐原の元気と千葉ラーメンの元気が一つになった、
究極のオリジナル佐原ラーメンがここに完成したのです。

イベント開始時間は午前11時を予定していましたが
「ふるさとフェスタ」自体の開場時間は午前9時。
当然11時より前に並ばれる方も出てくるのは想定していましたので
出来るだけ早いタイミングで作り始められるように
急ピッチで厨房では準備が行われていました。
しかし開場の9時と同時にお客さんが詰めかけて
あれよあれよという間に250名もの列が出来ました。
松井さんはじめ厨房のスタッフと打ち合わせをして
開始時刻を1時間前倒ししてスタートすることにしました。
スタート時には500人近い人が並ばれていたようです。

出来るだけ早く美味しいラーメンをお出ししよう。
元気に楽しくラーメンを作ろう。
この2つを合言葉に厨房ではラーメン作りが行われていきました。
全く別のラーメン店を営む店主たちが
同じ厨房に入ってラーメンを作る光景。
千葉拉麺四天王以来、見続けてきた光景ですが
やはりこれは希有なこと、他の県ではまずあり得ないこと。
千葉ならではのものすごい光景が展開されていきます。
そして皆プロフェッショナル中のプロフェッショナル。
息もピッタリと合って、完璧なオペレーションが展開されます。
声をかけながらの元気な厨房を見て、並んでいるお客さんも笑顔です。

次々と出されていく佐原オリジナルラーメン。
しかしお客さんは後を絶たず、ついに列の最後は
広い会場の端から端まで伸びていき
最後尾から先頭が全く見えなくなってしまうほどに。
ついに行列で予定杯数の700名を越えてしまい
予備の分ギリギリまではお出ししようと
行列780名程度のところで「完売」と打ったのが12時過ぎ。
並んだ全ての方にラーメンをお出ししたのが1時過ぎのことでした。
3時間で約800杯、1時間あたり250杯以上のハイペースでした。
このペースは千葉のイベント史上最速かも知れません。
(幕張メッセ1万人イベント並のスピードでした)
あまりにも早いスピードで、食べられなかったお客さんや
駆けつけたのだけど間に合わなかったお客さんも数多くいらっしゃいました。
あらためてこの場を借りてお詫び申し上げます。

しかし今回のラーメンは手前味噌ですが美味しかったです。
取材に来られたテレビ局の方にも絶賛して頂けましたし
食べに来て下さった多くの方にも概ね好評でした。
食べた地元のお客さんたちとお話する機会がありましたが
「初めてこんな美味しいラーメンを食べた」などの声と共に
「一日限りではもったいない」「またやってほしい」などの
言葉も本当に数多くいただくことが出来ました。
ありがたいことです。

今回のサワラーメンイベントが成功したのは
イベントに来て下さった多くの皆さんや
参加されたラーメン店主さんたちはもちろんのこと
地元佐原でご協力くださった多くの皆さん、
そして佐原商工会青年部の皆さんの努力があってのこと。
あらためて多くの皆さんに敬意を表し感謝します。
本当にありがとうございました。

そして何よりも私達を温かく迎えて下さった
地元佐原の皆さんにもあらためて感謝します。
美味しい焼き鳥を差し入れしてくれた方。
鰻を一つ一つ下処理して届けて下さった鰻屋さん。
夜中でもお風呂に入れるようにしてくれた旅館の方。
せっかく今回佐原の方たちと一体になって
佐原オリジナルのラーメンが作れたのですから
一回で終わらせない、続きがまた出来たらいいなと
また楽しいことが出来たらいいなと思っています。

【サワラーメンレポページ】

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/11/11

佐原オリジナルラーメン!

swrplogo月20日(日)に佐原市市民会館特設会場にて
「ふるさとフェスタさわら2005」が行われます。
そのイベント内で佐原オリジナルラーメン
「佐原麺」を販売することになりました。
県内の人気ラーメン店主さんが一堂に会して
可能な限り佐原市産の素材、食材を使って
この日だけ、一杯だけのオリジナルラーメンを
共同作業で作り上げていきます。

この企画が動き出したのはおよそ半年前のことでした。
6月のある日に一通のメールが私の元に届きました。
それは佐原商工会議所青年部の方からのメールでした。
そのメールには、町の活性化の為のイベントを企画中であること
そのイベントに県内の人気店を一日誘致が可能かということなど
町おこしに向けての熱い思いが語られていました。
まずは一度会ってお話しましょうということになり
千葉市内のホテルでお会いしたのが7月上旬のことでした。

その時にお会いした佐原商工会議所青年部の松川さんは
佐原で石材店を営まれている方です。
今回のイベントの実行委員長になっています。
松川さんが私にコンタクトを取ってきた理由は
地元には美味しい本格的なラーメン屋さんがないので
今回のイベントの目玉として、人気ラーメン店の
一日誘致を考えているからとのことでした。

もちろん人気ラーメン店の方にお願いをして
佐原で一日ラーメンを作っていただくことは可能です。
しかしそうすることに意味を見い出せないというか
私としてはどうもピンときませんでした。
例えばなぜ「松戸の13湯麺」が「佐原でラーメン」を作るのか。
その理由というかストーリーが見えなかったのですね。
もちろんそういうイベントを企画するのは構いませんが
それは果たして「佐原の町おこし」になっているのだろうかと。
そんな風に考えてしまったわけです。

そこで私が提案した企画はこうでした。
佐原で営業されているラーメン屋さんの手で
地元佐原の食材や素材を駆使して佐原オリジナルの
ラーメンを作り上げるというのはどうか、と。
それは地元佐原の方が地元を再発見出来るというか、
佐原にもこんなに誇れる食材、食文化があるのかと
元気になれるラーメンを作ろうというコンセプト。
例えば飲食業界では有名な鶏肉業者が佐原にあるのですが
地元の方は意外にその存在を知らなかったりします。
あるいは佐原市内で小麦の生産をしていることも
地元で知っている方は皆無に等しいでしょう。

そういう隠れた素材を地元の方に紹介するのと同時に
昔ながらの製法を頑なに守って作った油や味醂に
今村昌平監督の「うなぎ」でも紹介された鰻といった
佐原の方なら知っている素材を市外に発信する。
佐原を市内市外にアピール出来るラーメンを作りたい。
佐原のメーカー、業者さんの協力のもとで
佐原の全てがつまったラーメンを佐原の人が作る。
可能な限り佐原産のモノでラーメンを作る、
「MADE IN SAWARA」のオリジナルな一杯。
これはなかなか揺るぎないコンセプトで
パワフルな一杯になりそうに感じました。

では具体的にそれは可能なことなのか検討を重ねました。
食材、素材を考えていくとほとんど佐原産で賄えます。
今までもある町の地場産の食材を使ったラーメンというのは
何度か経験していますが、ここまで地元で賄えるのはなかなかないです。
何せ醤油、味噌などの調味料は老舗がありますし
豚、鶏などの精肉業者さんもいらっしゃる。
そして減反政策の関係で小麦まで生産しているのですから。
食材、素材については全くといっていい程問題なし。

しかし作り手のラーメン職人さんがいらっしゃらないのです。
無論、大手チェーンや中華店はあるにせよ、いわゆる個人店のラーメン専門店は
佐原では皆無に等しいということが分かりました。
確かに佐原のラーメン情報ってほとんど入って来ませんし、
そもそもそういうお店があれば、イベント要請の話は来ませんよね(^^;
そこで、県内の人気ラーメン店の方たちにご協力を仰ぎ
佐原のために人肌脱いでいただこう、ということになりました。
その主旨に賛同して下さったラーメン店主さんは10名を越えました。

営業が終わった後、毎週のように深夜に集まり
打ち合わせと試作を繰り返すこと2ヶ月余り。
時にはぶつかり合いながらも、最高の一杯を求めて
紆余曲折、試行錯誤の日々が続きましたが、
ようやく一杯のラーメンが形になりました。
前々日の金曜日から仕込みや麺打ちの準備を始めて
前日土曜日には現場に入って泊まり込みでスープを作ります。
3日間時間をかけて一杯のラーメンを作り上げていくわけです。
千葉のラーメン職人が損得勘定抜きで挑みます。
千葉拉麺四天王から始まった、ラーメン店主の合作イベント。
これはもう千葉のオリジナル、風物詩といってもいいでしょう。
他県ではまず真似の出来ない、千葉ならではのイベントです。

その名も「佐原麺(サワラーメン)」一杯600円。
お客さんの集まり具合や、厨房の状況によっては
早めに販売を開始するかも知れませんが
午前11時から700杯限定の販売になります。
ぜひ20日の日曜日は水郷、小江戸佐原へ遊びに来て下さい。
そして佐原の元気と、千葉ラーメンのパワーを感じる一杯を食べて下さい。

【サワラーメンイベントページ】
【佐原商工会議所青年部イベントページ】

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005/09/10

選挙に行こう!

日は衆議院議員選挙の投票日です。
ラーメンに関する話題を扱うHPで、ブログなわけですから
政治的な話題についてはあまり触れるつもりはないのですけど
明日の選挙にはぜひ行って一票を投じて欲しいなと思います。

というのも、非常に個人的な話になるのですけれど
今から10数年前に知人の選挙を手伝った事があったんですね。
政見チラシのデザインをやったり、挨拶回りしたり
ポスター張ったり、街頭演説をサポートしたり。
いわゆる保守的な古い政治と、新しい革新的な政治の闘いで
昔ながらの選挙スタイルに対し、手作り選挙でぶつかりました。
結果僅差で敗れてしまって悔しい思いをしたのですが
その時思ったのは、もうちょっと投票率が高ければ、ということ。
なぜこんなにも無関心な人が多いのだろう、ということ。
いわゆる無党派層と呼ばれる人たちがもっと足を運んでくれたら
結果も分からなかったなぁと今でも思います。

しかし、その選挙を手伝うまでは
別に私もさほどそうは思わなかったんですよね。
極論を言うならば雨降ってたら投票行かない、みたいな。
そのくらいの意識でしかありませんでした。
しかし実際に選挙をやる側に立ってみると
一人でも多くの人に投票して判断して貰いたい
そんな風に思うようになりました。
同時に自分も必ず投票はするようになりました。
たとえ雨が降っていても、です(^^;

さて、私の友人の議員で、NPO法人ドットジェーピー理事の松野さんが
世話役に回ってこんな動きを始めているようです。
一度HPなんかも覗いてあげてください。

これから家の前に小泉さんが演説しに来るらしいんだわ(^^;
すごい人出なんだろうなぁ…。

【YES!PROJECT】

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005/09/06

90%

う1ヶ月経ってるからいいか、そろそろ公表しても。
って、そんな大げさな話しでもないんですけど(^^;

私、タバコをやめました。
20歳で吸い始めて、1日40本ペースの
立派なヘビースモーカーでしたが、
先月からキッパリやめました。
1ヶ月経ってますが、全く吸いたくないですし
我慢してるって感覚も皆無です。
非常にすっきりとタバコとおさらばいたしました。
これ、断言してもいいですけれど
私、もう一生吸わないですね。絶対に。

でもですね、
やめるつもりなんてこれっぽっちもなかったんですよね。
タバコが一箱3,000円になっても吸ってやるぞと。
駅前で2,000円握りしめてでも吸ってやるぞと。
ハイジャックはしなくても機内では吸ってやるぞと。
非合法になっても隠れて吸ってやるぞと。
煙草取締法違反で逮捕されても反省しないぞと。
出所したらまた吸って捕まってやるぞと。
私、そんな風に思ってたわけです。
喫煙者を目の敵にしている今の世の中に対して
真っ正面から反抗してやろうと思っておりました。

しかし、私タバコやめました。
たまたま、たまたまなんですよね。
本屋さんで見かけた一冊の本の帯に
こんな挑戦的な文句が並んでいたわけです。

「読むだけで絶対やめられる」
「成功率90%の禁煙本」

ksはぁ?
ざけんじゃね〜ぞ、おら、
何が読むだけでやめられるだ、あ?
90%?絶対?ほ〜、上等じゃね〜か、
読ませてみやがれ、その成功率を下げちゃるわいっ!

…で、読み終わった時にはもう吸っていなかったと。
まんまとしてやられた、って感じです(笑)
いや、もう見事に吸いたくない。
なんで吸ってたのか分からない。
私が喫煙者だったなんて嘘でしょ?
そのくらいの威力がありました。

ま、その仕掛けというか、やめさせるプロセスというか
非常に良くできている作りなんですよね、この本。
心理学的にというか、心療内科的というか、洗脳的というか
ま、だからセラピーなんでしょうけども。
そのからくりも読んでいてよく分かるのですけど
別に本にいちゃもんをつけることが目的なのではなく
タバコを止めることが目的であるならば
素直に受け入れられる本になっていると思います。

よく聞くと、その本はその世界では有名な本で
世界中でもベストセラーになっている本なのだとか。
現にすでに私より遙か昔にこの本に出逢って
タバコを止めたって人が私の周りにも2人おりました。
何でそん時に私に教えないかなぁ〜。
ま、1箱3,000円になっても吸うと宣言してた男に
こんな本は薦めないか、フツー(^^;

ま、そんな斜に構えていた私が見事に止めたわけですから
これはもうお見事という他ありません。
ま、私が非常に単純だ、という説もありますけど(^^;
CWでもお馴染みの、カメラマンY氏にも読ませたら
(このブログの私のプロフ写真を撮影してくれたのも彼です)
彼も読み終わった瞬間に止めました。
仲のいいおねーちゃんは挫折してるんで
私の周りでは成功率66%。
止めようと思っている人も思ってない人も
騙されたと思ってぜひチャレンジしてみて下さい。
多分90%の仲間入りですよ(笑)

【Amazon.co.jp】禁煙セラピー
【アレン・カー公式HP】

| | コメント (4) | トラックバック (0)