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2006/02/28

2月の総括

〜、1ヶ月経つのが早い(^^;
これほどレポアップにもたもたしているのは
この6年で初めてのことかも知れませんね。
ブログの記事も滞っていてすみませんですm(_ _)m
取り敢えず先月くらいから、新しいのと古いのを
パラレルにアップはしているんですけれども。。。

ただでさえ2月は本業が忙しいというのもあるのですが
何せここんとこよく食べてるんですよ、ラーメン。
それで追いついてないってのもあるんですよねぇ。
特にタバコを止めてから?実食のペースが上がり
試作なども含め2ヶ月で100杯を超えたのは
食べ歩きを始めて初のことかも知れません。
てか、1日数軒ってのが増えたよなぁ。

例のごとく、日々のラーメンについては
携帯版の実食日報とPC版の日記で触れてはおりますが、
総括として今月も食べたラーメンを列挙しておきます。
コメントありの店は行った方がいいかも?という店です。

28(火)三都屋(小岩)「らうめん」→スープが旨かった。
27(月)麺工房しろきや(千葉)「試作ラーメン」
27(月)らあ麺やま田(本千葉)「ドラゴンラーメン」→オリジナリティある味
27(月)らーめん処田丸家(五井)「醤油らーめん」
27(月)ラーメン若貴(五井)「ラーメン」
26(日)葫(行徳)「らあめん醤油+半熟玉子」
26(日)葫(行徳)「らあめん塩」
25(土)手打らーめん珍來鎌取店(鎌取)「スーパー担担麺」
25(土)和匠らうめん成田家(富里)「スタミナラーメン冷し」→絶品!
25(土)本格和風麺処潮屋(三里塚)「潮らーめん」
25(土)本格和風麺処潮屋(三里塚)「しょうゆらーめん」→これもいいです
25(土)里の蔵(富里)「会津特ラーメンS」
24(金)北國ラーメン(西五所)「みそラーメン」→キレがある一杯
24(金)ラーメン天馬(五井)「みそラーメン」
22(水)にゃんにゃん(東金)「ラーメン」→いい感じの新家系
21(火)らーめんむげん(行徳)「らーめん」
21(火)麺屋まん福(小岩)「しょうゆらーめん」
21(火)らーめんからしや(中葛西)「からし麺」
18(土)和風鰻麺八幡屋(ちはら台)「六変化(オフ限定)」
18(土)竹岡らーめんバイパス店(高柳)「竹岡らーめん」
18(土)富士屋ラーメン(清見台)「ラーメン」→相変わらず旨い
18(土)ラーメン林家(木更津)「ラーメン」
18(土)らうめんながまた(木更津)「ながまた潮らうめん」
17(金)市場らーめんセイワ(成田)「鳥そば」
17(金)本格和風麺処潮屋(三里塚)「潮らーめん」→新しい味わい
14(火)麺屋椿(小岩)「らーめん」
14(火)麺処八木屋(新小岩)「らーめん」
14(火)ハッスルラーメンホンマ(篠崎)「ハッスル醤油ラーメン」
13(月)手しごと麺匠はしぞう(新検見川)「醤油ラーメン」
13(月)手しごと麺匠はしぞう(新検見川)「潮ラーメン」→スープがいい
12(日)関東とんこつら〜めん麺八戒(岬町)「冷やしつけ麺」→面白い味わい
12(日)関東とんこつら〜めん麺八戒(岬町)「燻製鴨ネギとんこつ」
12(日)地球軒(岬町)「辛みそラーメン」
12(日)岬らーめん(岬町)「塩とんこつらーめん」
12(日)岬らーめん(岬町)「えびだしらーめん」→かなりいいですね、これ。
11(祝)麺屋あらき竈の番人(船橋)「カレーらぁ麺」
11(祝)ネギらぁめんちよ丸(豊四季)「醤油らぁめん」
11(祝)ラーメン猪太(柏)「豚骨醤油(特濃)」
11(祝)赤坂澤兌(南柏)「豚骨らうめん」
11(祝)赤坂澤兌(南柏)「胡麻らうめん」
8(水)和風鰻麺八幡屋(ちはら台)「鍋焼き合わせ味噌つけ鰻麺」
7(火)じぃ麺☆75(小岩)「ラーメン」
7(火)らーめん弁慶(松本)「らーめん」
7(火)らーめん処力(新小岩)「醤油ラーメン」
6(月)酒処ふくいち(成田)で「試作ラーメン数種」
6(月)地どりラーメン(根田)「地どりラーメン正油」→前よりも好きかな
6(月)海味鮮(辰巳台)「ラーメン」
4(土)黄福園(本千葉)「担担麺」
4(土)黄福園(本千葉)「拉麺」
3(金)麺家樹幸(土気)「チーズ味噌らぁ麺」→冬の陣の名作がパワーアップ
3(金)麺家樹幸(土気)「中華そば(こくまろ醤油)」
2(木)横浜らーめん夢家(生実町)「らーめん+煮玉子」
1(水)ちゃんこらーめん総豊(蘇我)「醤油らーめん」→久々の再会、美味。

3月こそは、レポが実食ペースに追いつくように頑張ります(^^;

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2006/02/27

やま田のドラゴンラーメン

dragonk戦区の末広街道沿いに
新しいラーメン店がオープンしていました。
黄色いテント屋根に「らあ麺やま田」の文字。
そしてそこには「ドラゴンラーメン本舗」とも。
なかなかインパクトのあるネーミングと看板。
期待感いっぱいでお店に入ってみました。

L字型のカウンターとテーブル席がある店内。
壁に貼られたメニューを見てみると
店名同様に「ドラゴンラーメン」が看板メニューのようです。
並が600円で中と大がそれぞれ100円増しで、
他のメニューを見てもすべて3サイズあるようです。
何がドラゴンなのかの説明はないのですが
「旨唐ゴマ醤油」との文字は書かれています。
「旨辛」ではなく「旨唐」なのは、
おそらく「唐辛子」とかけているのでしょう。

厨房に目をやると、中華鍋にモヤシなどの野菜を入れ
器用にその鍋を威勢良く振っています。
そこにスープを入れてモヤシと一緒に焼いている
いわゆるオーソドックスな札幌ラーメンの作り方です。
この中華鍋を振る音というのは、食欲がそそられる音の
最上位にくるのではないかと個人的には思います。

dragonそして出てきたラーメン。
スープの色は確かにゴマ醤油といった感じ。
鶏ガラゲンコツベースの軽めのスープに
練りゴマと辣油をちょろっと混ぜたような
あっさりしつつもしっかりした旨味を持っています。
中華鍋で熱が入ったスープは熱々で
ゴマのざらつき感と風味が香ばしく、
適度な辛さもあって、確かに旨唐といったバランス。

麺は平打ちの中太麺でモチモチした食感の麺。
具はチャーシュー2、半熟味玉半個、白髪ネギ、コーン、海苔、
そして炒められたモヤシやニラなど野菜が乗ります。
このコーンが乗ってくるあたりも札幌ラーメン的ですね。
また白髪ネギの上には輪切りの唐辛子が振ってあって
時々麺やスープと一緒に口の中に入ってくるので
適度な辛さを直接味わうことが出来ます。

担担麺とも違うゴマベースの辛いラーメン。
ドラゴンラーメンという名前から想像する
激辛ラーメンではありませんが
あまり他ではお目にかかれない
オリジナルな一杯に出会うことが出来ます。

【らあ麺やま田@本千葉レポ】

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2006/02/18

まおちゃん

日は忘年会を除けば本当に久々の
千葉拉麺通信主催のオフ会を行いました。
昔からの常連の方、最近お付き合いが始まった方
そしてラーメン店主さんたちが20名ほど集まり
時間を忘れて過ごす、とても楽しい宴になりました。
その席でふと思ったことがありました。

おっさん達の集まりの中にたった一人
6歳の女の子が混ざっていました。
名前はまおちゃん。
うちのHPの常連さんなら誰でも知っている
あるラーメンフリークさんのお嬢さんです。
親御さんの影響で、もちろん大のラーメン好き。
しかもおっさんたちに負けない確かな舌の持ち主です(^^;

このまおちゃんに対しては、他人の子ながら思い入れが深いです。
何しろこのHPが始まった頃からオフに参加している
うちのHPの中でも古株の一人だったりするわけで
一番最初に参加したオフはまだ乳飲み子でした(^^;
そんなまおちゃんも、今年の春から小学生。
あの赤ちゃんが小学校に通うとは、月日の流れるのは早いモノ。
お父さんの横に座って「飲み過ぎちゃダメ」なんて言ってます。

そうかぁ、もう6歳なんだよね。
っていうか、まおちゃんの誕生は2000年の2月。
千葉拉麺通信とほぼ同じタイミングなんですね。
(たしかちょっとだけまおちゃんの方がお姉ちゃんでしたが)
そのまおちゃんが、小学校に入学。
昨日のブログに千葉拉麺通信も6年経って
ようやく小学校を卒業、と書きましたが
これが間違いだということに気づきました。
まだ6歳なのだから、これから小学校なんですよね。
まおちゃんも千葉拉麺通信も、これからが1年生なのです。

千葉拉麺通信と同じだけの年月を歩んできたまおちゃん。
だから、どうも他人の子なのだけれど気になってしまう。
まおちゃんはすくすくと、元気に育っています。
春からはカーマインレッドのランドセルを背負って
ピッカピカの1年生です。
千葉拉麺通信もまおちゃんに負けないように
新たな気持ちで頑張らないと。
まおちゃんを見ていてそんな風に思いました。

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2006/02/17

6周年と1周年ありがとう

ralogo日、2月17日になりまして
千葉拉麺通信は開設6周年を迎えました。
同時に、この千葉拉麺ブログも開設1周年。
あっという間の1年間だったように思います。
あらためて皆さん一人一人に感謝します。
そして県内のラーメン店の皆さんにも感謝です。
本当にありがとうございましたm(_ _)m

いつも感じることではありますが、6周年も通過点。
何事においても飽きっぽい私がよくここまで続いたモノだと
私自身がまずは驚いておる次第ではあります。
だって6年って小学校と同じ長さですよ(爆)
ピッカピカの1年生だった子がもう中学生。
これってやっぱりすごいですよ、6年ってすごい。

ではなぜここまで続けられたのかといえば、
これはやはり皆さんが日々アクセスして下さり
情報を寄せて下さって、一緒に遊んで下さるからこそ。
皆さんがいなければここまでは続かなかった。
本当にそう思っています。

開設当初に較べると色々とラーメン絡みの仕事も増えて
思うように更新が進まないこともあったりしますが
7年目に入っても、初心を忘れることなく
日々是更新をモットーに頑張っていきたいと思います。

これといって6周年を記念した企画を考えているわけではありませんが
今度の土曜日には久しぶりのオフを行うことになっています。
忘年会などとは違った少人数でまったりと楽しめればと思っていますので
参加表明された方はよろしくお願いいたしますm(_ _)m

また、現在動いていない「jra tokyo」に代わるHPを建設中です。
本体のHPの更新もままならない中で、こちらもモタモタしておりますが
春までには公開が出来るのではないか、と思っていますので気長にお待ち下さい。

また、昨年冬にCW誌上に掲載された博多一風堂河原氏と私山路の対談の
雑誌では収まらなかった部分をしっかりと入れた完全バージョンを
拉麺トークSPとして、本日アップいたしました。
ぜひこちらもご覧下さいませ。

さらに、これまで区切りごとに新しくしてきた
千葉拉麺通信のロゴも6周年で一新しました。
これまでのロゴ同様に、今回もとあるラーメン店主さんに依頼。
今回は独特なマーク?も登場しています。
こちらもこれからどうぞよろしくです。

ようやく小学校を卒業し、これから中学生です。
まだまだ諸先輩方のHPに較べれば若輩者ですが
これからもピチピチ千葉拉麺通信を
よろしくお願いいたしますm(_ _)m

【拉麺トーク】

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2006/02/03

樹幸のチーズ味噌

気あすみが丘にある「麺家樹幸」は
私のお気に入りのお店の一つです。
元はビストロとして営業していたお店が
その雰囲気はそのままにラーメン屋さんに衣替え。
自宅の1階部分をお店にしてあるせいか
心落ち着くというか、非常に安らぐ空間です。
ご家族でやられているアットホームな雰囲気もいいです。

ご主人の中島さんはフレンチ出身ですから
ラーメン屋さんにはない技やネタなど
色々と引き出しをお持ちです。
それが見事に発揮されるのが限定ラーメン。
一見それはどうなの?といったノリのギミックでも
中島さんにかかれば実に自然に味に溶け込みます。
昨年冬のCW限定冬の陣でお願いした「冬味噌」でも
2種のスイス産チーズと味噌鍋を見事に融合させた
「ハイ!チーズ!」というメニューを創作し、
読者や常連さんから圧倒的な支持を受けました。
その限定メニューが今年に入って冬限定メニューとして
再びメニューに並ぶことになりました。

jukomiso味噌は内房木更津の「露崎味噌糀店」の手による
無添加長熟味噌をベースに3種の味噌と
スパイスなどを合わせた特製味噌ダレ。
その上に唐辛子味噌が乗って、好みで溶かして
味の変化を楽しめる仕掛けになっています。
そして丼の上に山盛りになっているのがチーズ。
チーズフォンデュでお馴染みのスイス産チーズ
グリュエールとエメンタールの2種を使っています。

丼が目の前に出てきた時、
このチーズと味噌の香りにまずやられます。
そしてこの2種のチーズが味噌スープにとろけ、
オリジナルオーダーの中太麺に絡みつきます。
そしてそこにSPF豚の挽肉が絶妙に絡んできます。
冬の味噌鍋をイメージしたという具材たちは
白菜やエノキ茸、ニラ、長ネギといった冬野菜。
これが適当な大きさに刻まれていて食べやすく
味噌味が染み込んで、時にチーズと絡み合い
いい感じでこのラーメンに馴染んでいます。

そもそも味噌とチーズが合うということは
九十九ラーメンなどでも体験済みですので
今更驚くことではないのかも知れません。
しかしこの味噌ラーメンは先達と較べても完成度が高い。
食べ始めから最後までまったく飽きることがなく
一気に食べさせる力を持っていると思います。
そしてスープもしっかり完食させてしまう。
味噌ラーメンで最後まで食べさせるラーメンって
最近お目にかかっていないように思います。

CW限定から生まれた味噌ラーメン。
同じ味噌ダレを使ったチーズなしのモノも
同時に登場しています。
味噌ダレの状態にもよるそうですが
3月いっぱいを目標に販売するそうです。
これは必食の一杯だと思います。

【関連記事】冬味噌取材ノートより
【樹幸@土気レポ】

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2006/02/01

懐かしの総豊

fusayutaka1我にある地元の人気店。
蘇我駅を越え、末広街道も淋しくなるあたりの
交差点の角にある小さなお店です。
昼にはまったく目立たないお店ですが
夜になるとたった四坪の客席が一杯になります。
時津風部屋出身の元幕下力士が営むラーメン店。
それが「ちゃんこらーめん総豊」です。

一時期、蘇我駅に程近いマンション住まいをしていたこともあり
この周辺はいわば「庭」みたいなモノでした。
その頃はまだラーメンの食べ歩きも本格的になっておらず
食べに行くとしても都内まで出掛けるのが常で
地元で混んでいる人気ラーメン店とは知りながらも
まず足を運ぶことはありませんでした。

その後千葉でラーメンの食べ歩きを始めることとなり
この店のことも気になっていたので、当然食べに行きました。
飲んだ客がざわざわしながらだらだらとラーメンを食べており
ラーメン専門店というよりも飲み屋のような印象を持ちました。
当時HPをやるつもりもなく、デジカメも持ってない頃でしたので
サクッと食べてササッと帰るだけのこと。
食べた当時のメモや写真は一切残っていませんでした。
印象としては可もなく不可もなく普通のラーメン。
そんなイメージしか残っていませんので
今更レポを書きようがありません。

ただ私が行かない店でもユーザの皆さんから
レポや写真をご提供頂けることが多く
その場合はページが構成出来るわけですが
この店に関してはそういった素材が届きませんでした。
なので、千葉拉麺通信にはこの店のレポはありません。
記憶も随分とおぼろげになっていて
いつかはまた行かなければ、と心の片隅にあった
ある意味「宿題店」だったのかもしれません。

この店の前はそれからもよく通り
時折寄ってみようかなぁと思うこともありました。
しかし、ホントいつ見ても混んでいるんですね。
外から眺めるといつも人影がいっぱいで
また今度にしよう、と思って諦める。
そんなこんなで気が付けばもう7年以上。
今回掲示板でこの店のことが話題になって
これも何かのタイミングなのだろう、と
本当に久しぶりに総豊へ足を運びました。

店内の雰囲気というか印象はおぼろげではありますが
かつての雰囲気と大差ないように思いました。
基本のメニューである「らーめん」を頼み
ラーメンが出来上がるのを待ちます。
JOLFが流れているのも、酔っぱらいがくだをまいているのも
あの時と変わらないように感じます。
この店は私がラーメン食べ歩きをした頃
あのままの雰囲気で私を迎えてくれました。
しかし、あの時と今この時は明らかに違う。
そのことに気づくのに時間はそうかかりませんでした。

この店の厨房はクローズドキッチン。
客席から厨房の様子を見ることは出来ません。
麺は平ざるなのかテボなのかも見えません。
寸胴の大きさは、火口の数はいくつなのか?
レードルはどのサイズを使ってカエシをどれだけ入れているのか。
麺箱も積まれていないので製麺所が分かりません。
ラーメンが出てくるまでにチェック出来るところがあまりなく
ただひたすら酒を飲んでいる人たちの会話に
耳を傾けているだけでした。

fusayutaka2そしてラーメンが出てきました。
割り箸は安いタイプのモノで乾燥しており
妙な割れ方をしてしまいます。
まず丼の形状が非常に気になりました。
底の浅く口の広い丼はスープをすぐ冷まし
麺が底に当たり泳ぎ辛くなってしまいます。
丼に顔を近づけ香りを嗅いでみます。
甘いカエシの香りとカツオなどの香ばしい香り。
スープの素材は鶏ガラとゲンコツがメインでしょう。
一昔前に流行ったいわゆる「ゲンコツスープ」と
ベクトルはほぼ同じのラーメンと言っていい。
そこにおそらくカエシで和ダシを加えています。
節系の香りとうま味がぐいぐいと攻めてきます。
背脂も程良い甘さがあってバランスもいいです。
背脂は量を好みで増減可能のようです。
敢えていえば、少しカエシと和ダシが多いでしょうか。
おそらく飲んだ客を意識しての塩梅なのでしょうが
素面の私には、結構塩っぱく感じてしまいました。

縮れてツルツルシコシコした食感の麺は
麺単体で味と食感を確認してみても
歯切れもよく、いい感じの麺です。
半個ついている味玉は美味でしたが
トッピングの味玉は半熟と書かれていたので
またこれとは別に仕込んでいるのでしょう。
いわゆる「ふえるワカメ」が乗っていますが
このワカメの量は少し多いかなと思います。
チャーシューはバラ肉を使用していて
ほのかな甘さが残るいいチャーシューです。
全体としてはコストパフォーマンスもよく
人気なのもうなづける一杯だったと思います。
来て良かった、そう思わせるラーメンでした。

私ラーメン食べ歩きを始めたあの頃と
変わらぬ雰囲気で迎えてくれた総豊。
しかしその私自身があの頃と変わってしまっていました。
クローズドキッチンであることで厨房の様子が見えず
寸胴やレードル、麺箱をチェック出来ない。
そんなことはあの頃ちっとも思わなかった。
割り箸や丼なんかも別に気にしませんでしたし
スープは透明か濁ってるか、麺は太いか細いか
チャーシューは大きいか小さいか、脂身があるかないか。
そんなレベルでしかラーメンを捉えていませんでした。

良くも悪くもラーメン食べ歩きのスキルが上がり
あの頃ならば気にも留めなかったことに
あれもこれもと気になっている自分が
あの頃とまったく変わらずに私を迎えてくれた
総豊のカウンターに座っていました。
あの時と今この時は明らかに違う。
その違いは私自身にあったのです。

毎日県内のラーメンを食べるために飛び回り
時には雑誌の取材やテレビのクルーとともに
ある種ラーメンを素材として扱うような日々。
食べ歩きを始めた頃と今の自分との違い。
そのことに日々気づかされることはあまりないのですが
総豊のカウンターに座ってラーメンを待っていて
そのことをストレートに感じてしまいました。

ラーメン食べ歩きを続けている方にとっては
きっと誰もが同じ体験をするのかも知れませんが
ラーメンを食べる数が増えていくことによって
舌も肥え、経験値も増え、知識も増えて
ラーメンを語る語彙も多くなり
「うまい」「まずい」だけで語れなくなってきます。
そして感動のレベルが高くなるというか
ちょっとやそっとでは感動出来なくなっていきます。
この店を久々に訪れたことで自分の変化に気づかされました。
そしてそれはどこか寂しさを覚える瞬間でもあったのです。

【総豊@蘇我レポ】
【らーめんふさゆたかHP】

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