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2006/01/11

大竹ラーメンの麺

西千葉に新しいラーメン店がオープンしました。
「大竹ラーメン」という名前のお店です。
以前ここは「パーコーラーメン風」があった場所で
その後、「なみや」という竹岡式ラーメンの店になりました。
そして昨日この「大竹ラーメン」が正式オープンしたのです。

正式オープン、というのには意味があって
実はこの店、昨年の11月には出来上がっていました。
花輪も出てオープンしたはずだったのですが
営業したのはほんの数日で、幻の新店などと揶揄されたことも。
かく言う私も3度ほど足を運び振られています。
シャッターも閉まってて、というなら諦めもつくのですが
店内にはスタッフがいつもいて、湯気がもうもうと立っていて
厨房の中で非常に難しい顔をしてラーメンを作っている。
味が決まらないのか、とにかくいつ行っても試作していて
その様子は見えるのですが、中には入れないという
なんとももどかしい感じで1ヶ月以上が経っていったわけです。
それがようやくの正式オープンだというので早速足を運びました。

事前情報としていわゆる竹岡式の店だとは聞いていました。
そうするとやはり製法に目が行ってしまうわけで
厨房でラーメンを作っている様子を観察していると
嬉しいことに四角い麺塊を取り出して
小さな小鍋にその麺を投入していました。
梅乃家御用達、千葉から世界にその名を轟かせる
「都一製麺」の乾麺をこの店でも使用していました。
これこそ竹岡式、都一の乾麺。

都一製麺という会社は千葉市に本社を構える、
歴とした千葉発祥のご当地産業です。
開業当初は村田製麺という名前でスタートしましたが
その後都一製麺という屋号に変更になっています。
業務用はもちろんスーパーなどに家庭用の商品も
数多く製造している県内屈指の製麺所です。
そしてその商品の主力になっているのが乾麺です。

今でこそどこででも、そしてどんな商品にでも目にする
あの四角く成形されたインスタント麺がありますね。
韓国料理店なんかでラーメン頼むと必ず出てくる
真四角の麺の塊がありますね。
その元祖というか製法の特許を持っているのが
この都一製麺だというのはご存じでしたか?
この製法は「屈曲製麺法」というのだそうですが
調べていたらなんと国立科学博物館にその資料はありました(驚)

それによれば
「従来、中華麺は麺線を手で揉んで
屈曲させていたが非常に手数が掛り、
一定の屈曲麺を得ることは不可能だった。
極めて簡単で小型の装置で作り出された屈曲麺を
蒸気加熱室を通過させる事により加熱糊化するので
麺線の屈曲壁が交互に糊着して丈夫になり、
小波状に屈曲する麺線を機械的に連続して大量生産する事が出来、
乾燥後は切断、包装や運搬等での衝撃にも強く
容易にその形態を崩す事がなく
極めて優秀な製品が得られる様になった」
とあります。

その製法でインスタント麺の製造を始めたのが
昭和28年といいますから、あのチキンラーメンよりも古い。
ではなぜチキンラーメンが世界初のインスタントラーメンかといえば
チキンラーメンは麺にスープが付着していて
お湯を注ぐだけでラーメンが出来上がるから。
都一が販売を開始した「中華そば」という商品は
スープなし、麺のみという商品なのですね。
いずれにしても、都一製麺の乾麺は
ラーメン史上にその名を残す、偉大な商品と言ってもいいでしょう。

ohtakeさて、話が少し逸れてしまいましたが
大竹ラーメンのラーメンは
その都一の乾麺をかなり柔目に茹で上げます。
なので梅乃家とは大分食感が違います。
通常湯切りをしないのが竹岡式の流儀ですが(笑)
この店では小鍋で茹でた麺をテボに入れて湯切りします。
430円という低価格で厚手のチャーシューが4枚。
梅乃家よりも街中で、梅乃家よりも安い価格は拍手です。
チャーシューの醤油くさい感じは非常に竹岡的で良いのですが
スープというかカエシが非常に甘〜いのです。
なんでこんなに甘いのだろう?

【国立科学博物館ー産業技術の歴史〜中華そば屈曲製麺法】
【都一製麺HP】
【大竹ラーメン@西千葉レポ】
【関連記事】「正しい」竹岡式ラーメン論

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