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2005/10/19

空海の塩スープ

海がついに千葉に登場しました。
東京参宮橋の人気店「麺屋空海」はこれまでも
都内のみならず広島などにも出店を進めてきました。
いわゆる路面店ではなくテナントとしての
店舗展開をFC路線でスタートしたようです。
参宮橋の店はもちろん、最近では北千住のお店にも
足を運びましたが、ついに千葉県にやって来ました。
場所は津田沼駅前、パルコのレストラン街です。
駅前を一望できる眺めのいい場所にお店はありました。

黒や銀、白を基調にした色使いの店内はすべてテーブル席で
2名用〜4名用のテーブルが中心に、合計で32席分程ありました。
お洒落なカフェのような雰囲気にまとめられている店内は
一見してラーメン屋とは思えないお洒落な空間になっています。
カップルでも家族でも入れそうな使いやすいお店でしょう。

空海に関しての予備知識というか蘊蓄としては
確かこの店を始めた方はパティシエか何かをやられていた方で、
フレンチのフォンを取る技術を応用したスープ作りで注目を集めた店だったはず。
フォンを取る技術とは、要するにゲンコツや鶏ガラをローストして、
焼き色をつけてていねいに煮出してスープを取るという方法なのですね。
骨を焼いて取るスープの店と聞いて、本八幡の某店を思い浮かべた方は
かなりの千葉ラーメン通と言えるでしょう。
そのお店のご主人が修業された先がこの空海なのです。

kookaimこの店では「塩」を一押しに薦めています。
そのフォンの技術を駆使して取ったというスープの
性格というか素性がよく分かるのはやはり塩でしょう。
すっきりとした味わいのする塩スープは
フランスのゲランド塩を使用しているのだそう。
丸い柔らかな味わいのスープには香り油が浮いていて、
今流行のラーメンのスタイルを踏襲しています。

しかし、今っぽい味わいを持っていると同時に
どことなく懐かしさを覚える素朴な味もするのです。
今時のラーメンなのに、年輩の人も知っている
普通に受け入れられそうな一杯になっているのです。
いい意味で万人受けする作りになっているのが凄いですね。
ラーメン好きと年輩の普通の方を同時に満足させるラーメンって
ありそうでなかなかないものなんですよね。

麺もクセを持っていない素性のいい素直な麺で、
内モンゴル産天然かん水を使用しています。
具はオーダーを受けてからチャーシューを炭火で炙っていて、
香ばしい香りがして食欲をそそります。
飛び抜けた部分はないのですが、マイナス部分も全くない。
細かくポイントを稼いでいるというか、
数々のポイントでラーメン好きのツボを押さえつつも
全体的におとなしくまとめ上げてあるバランス感が秀逸です。

また「つけ麺」は塩ラーメンのスープとは全く異なり、
白濁豚骨に魚介ダシの効いたつけダレに、
幅広の平打ち麺を絡ませていただく一品になっています。
白木の箱に入れられた麺と具がなかなか美しく、
また濃厚なつけダレにはインパクトもあって、
個人的にはこのつけ麺が一番好みだったかも知れません。

敢えて苦言を呈するならば、その価格設定でしょうか。
いくらなんでも基本のラーメンが800円というのは高い。
「支那そば」が800円で「味玉そば」が830円というのは
一瞬、味玉そばが非常にお得と思いがちですが
そもそものベース設定が高すぎるんですから
ラーメンに味玉トッピングで830円はやはり高いです。
場所代などもあるにせよ、強気だなぁとは思います。

しかし東京の名店の味が千葉に来るのは
千葉のラーメン好きにとっては嬉しい限りです。
「空海」があり、この店のすぐそばには「九十九」があって
隣の駅には「青葉」「ちばき屋」がある…。
千葉のラーメン事情はここ数年で随分と進化しました。
そんなことを改めて思う、空海の千葉出店でした。

【空海@津田沼レポ】

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