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2005/09/17

マルバの憂鬱

mrb1葉のラーメンを盛り上げたい。
そんな思いに最初に賛同してくれたのが
マルバラーメンの店主小松さんでした。
今から5年前に千葉拉麺通信を立ち上げて
食べ歩きの中で出会った小松さんとは意気投合し
千葉ウォーカーで最初に対談した相手も小松さんでした。

その頃はまだいわゆるラーメン好きのみが
知っているといった認知度のお店でした。
しかしTVチャンピオンでラーメン職人王になってからは
マスコミへの登場回数が急激に増え、超行列店になりました。
そして千葉拉麺四天王プロジェクトを共に立ち上げて
千葉のみならず全国的な盛り上がりをみせました。
業界初の複数店主コラボレーションのラーメンや
1万人規模のラーメンイベントなど
小松さんと一緒に仕掛けたモノは数多く
どれも非常に楽しく出来たモノばかりです。

マルバは付き合いも古く、深いラーメン店です。
私の中で四天王の4軒というのは別格というか
個人的な思い入れが非常に強いお店です。
その中でもマルバは一番かもしれません。
だからこそ書かなければならないのかも知れませんが
今のマルバの味は以前とは変わってしまいました。
私的には大変不満な一杯になってしまいました。

mrb2スープは驚く程に臭みがなくなめらかで繊細な味。
想像以上に粘度が少なくてさらっとした口当たり。
大量に振りかけられた雪のような背脂。
そこに極細縮れ麺という異色の組み合わせ。
スライサーで注文を受けるごとに切っていく
肉汁たっぷりでジューシーなチャーシュー。
これがマルバの「赤皿ぶっちぎり」です。

しかし久々に食べた赤皿は、それを全て否定するかのような味。
店に入った瞬間からいわゆる「豚骨臭」が漂います。
これは好き嫌いもあるでしょうし、この臭いが大好きという
人もたくさんいるでしょうから、別に問題はないのかもしれません。
ただ少なくとも昔はこういう臭いのする店ではありませんでした。
スープも油分が非常に強く、背脂もドボドボっと入っています。
繊細というよりは大味、それでいてコクが非常に薄い。
チャーシューは箸で崩れるほどの柔らかさなのですが
どうも事前に切り置きしてあるようです。
これは残念ではありますが、かつての赤皿とは違います。

違うといえば、店の雰囲気も随分変わりました。
以前のような行列は皆無となり、いつでも入ることが出来ます。
スープ不出来やきまぐれによる臨時休業もなくなりました。
直接オーダーだったモノが券売機によるオーダーに代わりました。
男性スタッフが姿を消し、女性主体のスタッフになりました。
チャーシューは脂身のあるところとないところを聞かれるようになりました。
ニンニククラッシャーがチリス社製ではなくなっていました。

店主の小松さんが体調を崩されてお店に立たなくなり
今はお母さんと奥さんが代わりに厨房に立ってらっしゃいます。
あの大きな寸胴で豚骨を作るというのは大変な労力。
それを女性だけでやっているというのには頭が下がります。
仕込もたくさんあって、昼から深夜までの営業が続き
睡眠不足にもなっているだろうと思います。
それでも私が顔を出せば元気そうな笑顔を見せて下さいます。
その笑顔だけが以前と変わらないのがせめてもの救いです。

しかしそれはお店の都合、お店の事情。
客からすれば味のみで評価するわけで
現在の味では厳しいと言わざるを得ません。
以前のように手放しでは薦めにくいお店になりました。
これは事実なので仕方がありません。

と、同時に、語弊を恐れず言わせてもらえば、
マルバは私にとっては特別な存在、身内のようなモノ。
今までに一番食べて、一番考えて、一番分かっているラーメンです。
だからこそ、誰よりも一番復活を望んでいるのもまた事実なのです。

がんばれ、マルバ!

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コメント

恐れ多くも二度までもトラックバックさせていただきました。恐縮。千葉ウォーカーは毎号最終ページから拝見させていただいております。立ち読みですいません。明後日発売の千葉ラーメンベストは今から楽しみにしています。もちろん購入します。あと、2003年頃発売の千葉ウォーカー増刊号「最強の222軒」、ボロボロになるまで読んでしまいました。そろそろアップデート版を読みたいです。これからも千葉ラーメン界の重鎮として、WEBで出版でがんばってください!

投稿: 横綱親方 | 2005/11/06 16:19

>横綱親方さん

コメント&TBありがとうございますm(_ _)m
明日発売の特集は、今までの特集とは違った
新しいアプローチになっているので
楽しめるのではないかと思います。

222軒のアップデート版、私も観たいです(笑)
こればかりは私の一存ではなんとも。
ぜひ角川書店、CW編集部に要望のハガキを!(笑)

投稿: Ricky | 2005/11/07 18:03

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