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2005/05/15

佐野さんのラーメン本

sano那そばや店主佐野実さんが
先月ラーメンムックを出しました。
雑誌「FRIDAY」に連載されていた
記事の再編集的ムックではありますが
加筆されている部分も多く対談などもあり
非常に楽しめました。

原稿は佐野さんが書いているわけではなく
武内伸さんが佐野さんのコメントを
上手に楽しくまとめられていますが
やはり長いお付き合いから佐野さんの人柄や
口調も含めて知り尽くした武内さんでなければ
あそこまで上手に書けないだろうと思います。
一般に認知されている「佐野実」キャラを
文体などにもうまく活かせていると思いました。

またデザインや装丁もセンスがあって
紙質もいい紙を使っており、ラーメンの写真が映えます。
雑誌掲載後の反響などを語った店主コメントや、
佐野さんの後日談コメントが収録されているのは
連載を見ていた人にとっても意味があると思います。

しかし、やはりなんといっても、各店の文章、コメントに溢れている
佐野さんの「視点」というモノが、この本の核であるようにも思います。

ラーメンフリークの方たちが雑誌やムックで
それぞれの視点でラーメンを語っています。
私も雑誌で連載を持たせていただいたり、
ムックなどの監修も任されたりする中で
出来るだけ自分の視点を入れるように心がけています。

しかしこれは当然のことなのですが、
雑誌などのライターさんの文章も含めて
世の大半のラーメン記事の視点は
あくまでも「読者側=食べ手側」にあります。

そこで自分がHPや雑誌でラーメンの意見を
書いていて常に感じることなのですが
お店の方から見れば「言いたいこと言いやがって」と
思っているのだろうなぁ、ということ。
しかし、私はあくまでも客、食べ手ですから
どう頑張っても、その側でしか発言が出来ません。
(無論、客側の視点による情報発信も重要であると思っています)

しかし佐野さんの視点は「店側=作り手側」にある。
この差は非常に大きく、また意味のあることだと思います。
世にあるラーメン情報とは明らかに異なる視点で
ラーメンについて語っている。
この視点だけでも、この本の存在意義があるのです。

世の中にラーメンムックは数多くありますが
久々に買ってよかった、と思ったムックでした。

(追記)
この本には90件のラーメン実食記事が掲載されていますが
千葉の情報は以下の通りです。
・嘉夢蔵@みのり台
・むさし野@松戸新田
・葫@行徳
・菜@本八幡
・かっぱ@本八幡
・樹幸@土気
・梅乃家@竹岡

【オレが唸ったラーメン一杯】

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