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2005/05/01

私的博多ラーメン論

多ラーメンは豚骨臭くてこってりしている。
だからこの店のラーメンは本場そのものの味だ。
よくそんな風に言われることがあります。
しかし何度博多に行って食べてみてもそうは感じない。
私が思うに千葉で「本場の味」と評されている店と
実際の「博多の味」は違うのではないかと。
常日頃そんな風に思っています。

語弊を恐れず言わせて貰うならば
千葉で評価の高い「まるえい@成東」や「福福@松戸」なども
博多長浜と謳ってはいますが、そうではないのではないかと。
博多でも特に長浜ならなおのこと違うのではないかと。

私が思うに博多ラーメンのスープは臭みがあっても濃度はあまりない。
こってり、という形容からは遠いスープだと思うのです。
白濁はしているものの、スープ自体の粘度はさほどなく
どちらかといえばシャバシャバした飲み口のスープだと思うのです。
「元祖長浜屋」をはじめ、「とん吉」「だるま」「秀ちゃん」
「八ッちゃん」「しばらく」…数々のお店や屋台を食べましたが
どの屋台も路面店を食べても、スープは皆シャバシャバでした。
しかしスープの上に浮いた油分は多い。
長浜屋はそうでもありませんでしたが、他の店などはラードなどが
かなりの厚さで層を持って浮いています。
それが「こってり」の部分なのではないかと思います。

前述した「まるえい」「福福」などのラーメンは
スープ自体がしっかりとした濃度と粘度を持っている。
これはもう好みの問題になってくるわけですが
私としてはラーメンの完成度としては明らかに
「まるえい」「福福」の方が高いと思います。
しかし、それは昔ながらの博多ラーメンではないと。
むしろ久留米寄りというか、他の地域のラーメンに近い。

今から25年程前に中洲で食べた豚骨ラーメンの味は
今でも鮮明に覚えています。
さび付いたスプーンで何やら粉を入れて(今思えば化調でしょう)
おばちゃんが手際よく作るラーメン。
その味は今、博多の屋台で出会う味とあまり変わりません。
中洲や天神などにある屋台の味。
あれが博多(長浜)ラーメンの原型だと思うのです。

博多一風堂、一蘭のラーメンが博多ラーメンの原型ではないと思うのです。
あのラーメンは間違いなく博多ラーメンの進化形です。
ですから、関東で生まれ関東で育った私の舌にとっては
とくに東京や千葉のラーメンを食べ続けて来た人間にとっては
前述した博多ラーメンの原型のようなラーメンを出す店よりも
一風堂、一蘭、拉麺帝国などのスープ自体に
濃度とうま味があるスープの方が好み。
しかし博多にずっといる人から言わせれば
「あれは博多ラーメンとは違う」という話になるのです。
(余談ですが、数人のタクシーの運転手さんが、一風堂や一蘭のラーメンは
 こってりしていて博多ラーメンじゃないよ、と言っていました)

味の好みは千差万別、ではありますが
それとは別に土地柄というものもあると思います。
ですから博多で人気の昔ながらのラーメンをそのまま持ってきても
もしかしたら関東では「これは博多ラーメンではない」ということに
なってしまうのかも知れません。
あまりいい喩えではないかも知れませんが
日本人の好むカレーとインドのカレーは違う。
日本のカレーはイギリス経由だという部分はさておき、
それはやはり味が日本風のカレーになっているからでしょう。
関東で好まれている博多ラーメンは
関東風の博多ラーメンのような気がしてなりません。

bariumaそういう意味においては、
蘇我に出来た「バリうま」のラーメンは
博多の屋台のシャバシャバ感がよく出ていて
スープをすすった瞬間に中洲の夜を思い出しました。
(本場ほどの臭みがないのが残念ではありますが)
私の嗜好でいうならば、先にも述べたように
あまり得意なラーメンではありません。
しかし、千葉に数ある博多ラーメンではある意味
今のところ一番、博多の夜を彷彿とさせる味なのです。

【バリうま@蘇我レポ】

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