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2005/04/20

博多一風堂、東京進出10周年

多一風堂が恵比寿に店を構えたのが
今からちょうど10年前のこの日、4月20日のことでした。
その前年、新横浜ラーメン博物館に出店もしていましたし
当時ラーメンにさほど興味のなかった私であっても
それなりに店の名前や、ラーメンのことは知っていました。
その後私はラーメンにはまり、ラーメンを食べ歩く生活になる中で
一風堂のラーメンも食べるようになりました。
もちろん最初に食べたのはここ恵比寿店。
それから店主河原成美氏をはじめ、スタッフの皆さんとも
親しくさせていただくようになりました。
あれから10年。長いような短いような10年です。

その東京進出10周年を記念して、関東圏内の一風堂全店で
4/19〜21の3日間「上京10年ありがとうイベント」として
替え玉無料、餃子券配布などの催しが行われました。
そして恵比寿店では特別イベントとして
「Back to the 博多一風堂 恵比寿あの頃」と題し、
10年前の開店当時のレシピ、値段のままでラーメンを提供するという
ラーメンファンのみならずワクワクするようなイベントがありました。
しかも19,20日には店主河原氏自らが厨房に立ち
ラーメンを作ると聞いては、行かないわけにはいきません。
正に記念日であるこの20日に出かけようと、
なんとかスケジュールを調整して、恵比寿に行く時間を確保しました。

あらかじめこの日の夕刻には河原氏が
東京を離れるという予定を伺っていましたので
昼営業の時に顔を出そうと考えていました。
すると博多一風堂関東進出の功労者にして、
今は独立して「麺の坊 砦」店主の中坪氏から連絡が入り
営業時間内だとお客さんが集中してゆっくりと話しも出来ないから
営業前に顔を出しませんか?とのご提案。
そこでこの日の朝10時に伺う約束をして、
営業前の恵比寿店へ差し入れを持って遊びにいきました。

私が着いて程なくして河原氏もお店へ到着。
荷物を置くのもそこそこに再会を喜んで下さって
さっそく立ち話が始まりました。
相変わらず元気がみなぎっているパワフルな人です。
上海でのこと、博多のこと、そして今回の10周年のことなどを
熱く語ってくださいました。
やはり上海での反日運動や、博多の地震のことに関しては
かなり気にされているようでした。
逆に私自身の近況や千葉のラーメンに関しての近況も聞かれ、
あっという間に時間が過ぎていきました。

0420ippudo2河原氏はせっかく早く来たんだから、と
厨房の中に招き入れてくれて、
スープ釜などを見せて下さいました。
大釜で豚頭だけを使って炊きあげた濃厚な白濁スープは
全くといっていいほど臭みがありません。
「昨日のスープの方がワイルドでよかったけどな」と
釜を見つめている河原氏は先ほどまでの表情とは異なり
すでにラーメン職人の鋭い目つきになっていました。

「山ちゃん、今ラーメン作るからそこに座って」
そう言って河原氏は私をカウンターに座らせました。
当然開店前なので、他にお客さんはいません。
カウンターをはさみ、私と河原氏が対峙します。
営業中ではないのに、異様なまでの緊張感が走ります。
そして河原氏自らが麺上げして盛りつけた
「10年前」のラーメンが目の前に置かれました。

ippudoもちろんカリスマ店主自らが目の前で作る、という
この特異なシチュエーションも影響しているでしょう。
だとしても、このラーメンの旨さは文句なしでした。
臭みがまったく感じられない豚骨スープは
濃度もしっかりあって、それでいて口当たりはなめらか。
麺は超極細、切り刃28番の低加水ストレート麺で
もちろん固めに茹で上げられており、
まとめて口の中へと放り込むと
スープを程良くたくわえて、口まで運んでくれます。

0420ippudo3私が黙々と食べている様を、
目の前でじっと河原氏が見つめています。
やだなぁ、すごく食べ辛いなぁ(^^;
すると「替え玉行くか?」といって麺を投入。
替え玉のタイミングを見ていたのですね(笑)
カウンター越しに替え玉をいただきました。
博多ラーメンの場合、替え玉をすると
ぬるかったスープの温度が戻ります。
再び熱々になった丼と向き合って、あっという間に完食。
丼の底まで平らげたのは本当に久しぶりのことでした。
とにかくまったく雑味がないというか、欠点がないというか。
失礼な言い方をすれば、一風堂ってこんなに美味しかったんだと
再確認させる出来映えだったと思います。
現在の赤丸などよりも強烈な存在感を持った一杯でした。

しかしこういう状況下でラーメンを食べた時
食後の感想を問われるのが一番苦手です。
きっと今日も聞かれるんだろうなぁ、と思っていたら
厨房から河原氏が出てきてこう言いました。

「これ、旨いよね」

これはもうラーメンを作り続けてきた人でなければ言えない台詞。
自信がなければ言えない重みのある一言でした。

「久しぶりにこのラーメンを作ったんだけど
自分でも悔しいくらいに美味しかったんだよ。
色々と味を変えたり、見た目を変えたりしてきたけど
10年前の味も悪くなかったんだと確認が出来たよ。
この味を今もう一度出すのも悪くないかもね」と嬉しそうに語る河原氏。
いずれ恵比寿だけは他の店舗とは違って
この原点の味を出す日が来るのかも知れません。

【博多一風堂HP】
【上京10年ありがとうイベント】

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