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2005/03/23

八幡屋の春味

原の「和風鰻麺八幡屋」は
昨年来注目しているラーメン店の一つです。
店主の中村さんはまだ20代。
鰻屋の息子として生まれ、和食の修業を経て実家へ戻り
「八幡屋分店」という支店を任されるようになりました。
いわゆる2代目ボンボンならば、そこで適当に商売をやるのでしょうが
彼は本店とは違うアプローチでなければ存在意義はないと判断。
「ラーメン」を軸にしたメニュー構成を考え、
ついには店名までも「和風鰻麺八幡屋」と変えてしまいました。

鶏ガラなどの動物系スープに節系を入れた濃厚スープには
鰻店を本店に持つことから鰻の頭を加えてあります。
そして具にも燻製鰻や鰻天麩羅を使用していて
この店ならではの世界観、オリジナリティを持っている店だと思います。
麺も自分で打ってこそラーメン屋だろうと、
およそラーメン初心者とは思えない高い志を持ち
日々麺打ちにも励んでいると聞きます。
元気があるというか、やる気に満ちあふれているというか。
非常に好感の持てるお店であり、店主だと思います。

今回CW限定でテーマを「新緑」としたのは
これから千葉のラーメン界を牽引していく若い力
そんなイメージを持ったお店を考えたからです。
通常の限定ラーメンの店選びをする場合、
お店が安定するまで味が定まるまでは
新店には余計な仕事を増やして欲しくないという趣旨で
こういう企画にはお誘いしないことが多いのですが
このお店に関してはそれでもやって欲しい
どんな創作春味ラーメンを作るのか見てみたい
そんな思いで今回創作のお願いをしたところ
快諾していただけました。

yawataya_sakuraそして完成したラーメンは
その期待を遙かに上回る出来映えでした。
「若葉のころ」と名付けられたラーメンは
ホウレンソウを練り混んだ自家製の太麺と
海老味噌を使った濃厚なスープの一品。
具の春野菜は別皿に盛ってあり見た目にもお洒落です。

海老味噌を使ったスープにはニンニク油やベーコンなど
他の素材の風味も加わっていて、かなり深い。
若干製法は違うにしても、フレンチのアメリケーヌソース的な
色味と味わいが口の中いっぱいに広がります。
このスープと自家製麺だけの組み合わせでまず成立している一杯。
そして時折別皿に盛られた春の野菜を箸休め的に楽しむ。
あるいはスープに入れて味わうのも一興。
具を別皿にしたのは、味的にも視覚的にも大正解だったと思います。

やはりこのお店にお願いしてよかった。
そう思える一杯でした。
そしてこれからどんな世界観を見せてくれるのかを
期待させる一杯でした。

【八幡屋@ちはら台レポ】

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