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2005/03/13

究極のトマト味

menhana葉線千葉みなと駅の近くに
その名も「ラーメンHOTめん花」という店があります。
この店の「トマトずくしラーメン」というメニューが
非常に衝撃的な味わいでした。

別にこの店は新店でもなんでもありません。
少なくとも10年以上前から存在していたでしょう。
しかし私はその店の存在を認知していながらも
これまで店に入ることはありませんでした。
それは外観的にいわゆるラーメン専門店のそれとは異なり
いわゆるマスプロダクション的な匂いが感じられ
ラーメン好きがわざわざ入る程の店ではない、というような
そんな見方をしていたからに他なりません。

その日は稲毛海岸のra2で試作が予定されていました。
しかし仕事の都合で川崎君が約束の時間に間に合わないということで
結果1時間ほど時間を潰さなければならなくなりました。
その時たまたまこの店の前を通りかかり
「もしかしたら美味しいのかも」などと思って
駐車場へと車を停めたのでした。

車の中から店内の様子を伺うと
壁にはたくさんメニューが貼られていて
どう頑張ってもやはり専門店的な美味しさは期待出来ない。
「やはりやめよう」そう思って
再びエンジンをかけたその時に目に飛び込んできたのが
「トマトずくしラーメン」のポップでした。
なんだ?と思って店内へ入ったのは言うまでもありません。

カウンターに座り、もう一度そのポップを眺めると
「午後2時からの販売になります」と書かれています。
おそらくオペレーション的に考えて
お昼時のオーダー集中時には出せないということでしょう。
ちょっと期待させるじゃありませんか。

そのポップにはラーメンについての説明として
「トマトをたっぷり使用しました」とありました。
さらにその後にすごい文言が続いていました。

「100%トマトスープです」

これを見て頼まない人はラーメンフリークとは呼べません。
だって100%トマトスープって想像出来ますか?

しばらくして出てきたラーメンは、正に「トマトずくし」。
そのスープはトマトの赤い色をしていて、
おそらくホールトマトやトマトピューレなどを使っているのでしょうが
ミネストローネをもっと濃度上げたような、完全なトマト味なのです。
もちろんスープの中には柔らかく煮込まれたトマトも入っています。
程良い酸味とスパイシー感があって、一瞬イタリアン的なアプローチなのですが
表面に浮いた油と浮かべられたフライドガーリックが
ラーメン的要素を加えていて、単なるイタリアンにはなっていません。

そして特筆すべきは山盛りの「チーズ」。
ピザとかに使うとろけるチーズが細くスライスされていて
文字通り「山盛り」で乗せられています。
トマトとチーズの相性がいいのは言うまでもありませんが
スープとチーズのからんだ麺を食べるのはなかなか快感です。
濃厚なトマト味のスープに、山盛りのチーズ。
ケチケチ感が一切感じられない、遊び心満点のラーメンに大満足しました。

そして食べながら色々なことを考えました。
他のラーメンメニューは至って普通のものばかり。
(カレーラーメンというのはありましたが)
なぜこの店でこのようなラーメンを作ろうと思ったのか。
店内で働く2人の女性はパートか何かと思われますが
多分この人たちが発案したものではないはずで
オーナーなり誰かが「トマトラーメン出すぞ」という
勇気ある決断をしたはずなのです。
その決断に至った経緯が知りたい(^^;

当然メニュー開発段階で色々なことを考えるでしょう。
ビジュアル、味、具、価格、などなど。
トマトスープにレタスとチーズだけ、という潔いラーメンは
思いついてもなかなか出せるものではありません。
あるいは仮に出すと決めたとしても
もう少しチーズを減らすとか、トマトの味を薄めるとか
チャーシューを乗せるとか、一般的に受け入れやすい
方向へと持っていきそうなものです。
また基本のラーメンがどれも500〜600円の価格帯の店にあって
そのお値段は840円(税込み)という設定もすごい。
どこか弱気になっても良さそうなものなのですが
あくまでも強気なラーメンなのです。

あとこのお店は常連さんが多いようで
2回行った時にもたくさんのお客さんがいらっしゃいましたが
ほとんどの方がメニューに目もやらずに注文をされています。
しかし誰もトマトを頼んでいない(^^;
これも非常に気になるところです。

以前Gの記事の中で
調味料の味ではない、素材の味のラーメンという話を書きましたが
まさにこのラーメンは「トマト味」のラーメン。
これは究極のトマトラーメンと言ってもいいでしょう。

しばらく経つとまた食べてみたくなる中毒性。
今の私的にはかなり気になっているラーメンです。

【HOTめん花@千葉みなとレポ】

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コメント

うををを!激しくそそられる~!>トマトずくし
Rickyさんのレポを見てすぐにでも突撃したい気分になりました。

しかし、あれですね、そのなんというかラーメン屋も外見で判断しちゃあいけないってことなんですかね。Rickyさんが使われた言葉を借りれば、マスプロダクション的なかおりのする店っていうのはやはり僕もどうしても避けてしまうんですが、このあいだも華小屋@四街道に行った折、旭にある人気店の支店という予備知識がなければおそらくスルーするだろうなと思う店構えでしたが、なかなかどうしてかなり強めのスープが出てきてびっくりした経験をして、見た目で判断はいかんのかなあという気がしました。

話はトマトラーメンに戻りますが、どうして「づくし」ではなく、これは「ずくし」だと思われたのですか??

投稿: やま | 2005/03/15 22:38

>話はトマトラーメンに戻りますが、どうして「づくし」ではなく、これは「ずくし」だと思われたのですか??

いや、私は「づくし」だと思うのですが
お店のメニューが「ずくし」なんですよ(^^;

投稿: Ricky | 2005/03/15 23:02

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